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■日本帝国の戦術機■ 日本帝国の戦術機は起伏の多い国土での運用を考慮して急激な加減速にも耐えうる設計がなされている。突起物が多い独特の機体構造も、稼働時間向上のためにモーメントを利用した機動制御を行う狙いがある。 2001年当時、常に佐渡島と鉄源の両ハイヴからの侵攻阻止を第一とする前線国家でありながら、整備性の低いダウンワーズ方式のガンマウントや手腕のナイフシースを採用していることから、ハイヴへの突入能力、密集戦闘での近接戦闘能力を追求していると伺える。 帝国陸軍/本土防衛軍撃震【げきしん】77式戦術歩行戦闘機 (TSF-TYPE77/F-4J)F-4JX 陽炎【かげろう】89式戦術歩行戦闘機 (TSF-TYPE89/F-15J)月虹【げっこう】試02式戦術歩行戦闘機 (F-15SEJ) 陽炎・改【かげろう かい】(F-15J改) 不知火【しらぬい】94式戦術歩行戦闘機 (TSF-TYPE94)不知火 壱型丙【しらぬい いちがたへい】(TSF-TYPE94-1C) 不知火 弐型【しらぬい にがた】試01式戦術歩行戦闘機 (XFJ-01)帝国陸軍 富士教導団第11中隊所属機 不知火・弐型Phase3 吹雪【ふぶき】97式戦術歩行高等練習機 (TST-TYPE97) 心神【しんしん】先進技術実証機 (ATD-X) EF-2000 タイフーン Typhoon 不知火 弐型【しらぬい にがた】04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04) 吹雪 改【ふぶき かい】02式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type02) 帝国海軍海神【わだつみ】81式強襲歩行攻撃機 (TSA-TYPE81/A-6J) 帝国斯衛軍武御雷【たけみかづち】00式戦術歩行戦闘機 (TSF-TYPE00)Type-00R Type-00F Type-00A Type-00C 武御雷・国連派遣部隊仕様 瑞鶴【ずいかく】Type-82R Type-82F Type-82A Type-82C 翔鶴【しょうかく】 帝国陸軍/本土防衛軍 撃震【げきしん】77式戦術歩行戦闘機 (TSF-TYPE77/F-4J) アニメ版3DCG 人類初の戦術機F-4ファントムの帝国軍仕様機。1972年、F-4の導入が決定したが、大陸の戦局悪化に伴い日本の優先順位が繰下げられ、人類に扱えない巨大な刃物である74式長刀のみが納品されるという事態が発生し、帝国軍にアメリカ不信が植えつけれられる事となる (俗にF-4ショックと呼ばれるようになる)。そのため、正面装備に於いて調達が他力本願である外国機ではなく、戦術機を自国開発配備しようという国産主義の動きが始まる。1976年より富士教導隊にて試験運用が開始された。1977年に77式戦術歩行戦闘機 F-4J 撃震として実戦部隊への引き渡しが開始され、ユーラシア大陸からのBETA侵攻に備える西部方面部隊第8師団が優先的に配備された (後に九州戦線の主力として活躍する第8師団だが98年のBETA本土侵攻によって壊滅してしまう)。帝国仕様の特徴として、長刀用に開発された背部兵装担架、近接格闘戦を重視する運用思想に対応した各関節とマニュピレータの強化が挙げられる。数回に渡り帝国独自の強化改修が施され、最新型(ブロック214)はF-4E相当の性能を獲得している。運用性や信頼性は新型機より格段に安定しているため、長きにわたって人類戦力の中核を担っており、2001年時点でも拠点防衛などの任務で使用されている。UL編では、オルタネイティヴ5発動後に配属された部隊で、武達が撃震に搭乗しており、移民船団へ向かうシャトルに霞を送り届けている。第1世代戦術機の設計思想は重装甲による防御を根底にしているが、BETAの苛烈な攻撃を見ると、後の第2・3世代戦術機の開発コンセプトの変更が頷ける。メカ本によると名前の由来は"震電"の"震"に"攻撃"の"撃"を加えたもの。これは攻撃や砲撃による衝撃波をキーコー的に雅に言い換えた造語。帝国陸軍の戦術機名称は旧軍機っぽい響きにしたかったため、何れも空中現象や気象に関係する名が付けられている。しかし旧海軍駆逐艦の命名基準も気象天象で、更に"吹雪"、"陽炎"、"不知火"と同名の艦が実在していたため、こちらが由来であると誤解が広まった。(*1)2003年4月、甲20号目標攻略「錬鉄作戦」にてハイヴ突入部隊の補給大隊に参加。2004年4月、次期戦術機選定で後継機が未だ決まらず。なお、下記の日本仕様機全機に言えることだが、スロットルは本来左スティックに存在するものを右フットペダルに配している。近接戦機は両腕の操作系を機体制御に当てるのが通例となっているため。 こちらは在日国連軍が運用している国連軍塗装(UNブルー)の撃震。招致国が施設や正面設備の提供を行うオルタネイティヴ計画の通例に従い、帝国軍から抽出されている。12・5事件に於いては、新型OSに換装した第207部隊指揮官搭乗機(神宮司まりも)が最新鋭の94式戦術機を撃墜したという非公式記録が残っており、機体の潜在性能とその高さが実証された。 ブロック214XM3が搭載されるまでの最新ロット。装甲の軽量化、各パーツ及びアビオニクスの刷新、対レーザー蒸散塗膜加工の導入などの近代化改修を経て、第2世代機水準の性能に引き上げられている。 ブロック215XM3搭載機。 http //www.muvluv.com/alternative/mecha_gekisin.htm F-4JX 光菱重工が2001年に独自に試作した概念実証機。XM3搭載型(ブロック215)を第三世代仕様に最適化、OBLを実装しアビオニクスをが刷新された同機は、社内トライアルに於いて2.5世代機に勝るとも劣らない総合性能を発揮した。 陽炎【かげろう】89式戦術歩行戦闘機 (TSF-TYPE89/F-15J) 画像はTVアニメ版3DCG 1989年に実戦配備開始。妥協を許さない次期主力機の国産開発の遅延により、帝国国防省がF-15C イーグルの試験導入を決定。第二世代の傑作と言われた同機をライセンス生産する事で国産第3世代機開発完了までの時間稼ぎを行うことになった。これにより日本は不知火の開発に成功したが、その不知火の生産と配備が遅れたため、陽炎は時間稼ぎの名目を外れ、帝国軍の実戦部隊にも多数配備されることになった。他国の第三世代機はF-15を生産し、技術面での参考にしている撃震に次ぐ傑作機。1987年、技術検証目的で12機を試験導入1989年、実戦部隊での運用開始1992年、調達数削減1999年、新規生産終了 基本的には米軍のF-15Cと同等であるが、近接格闘戦兵装の運用を重視した仕様変更がハード・ソフト両面で施されている。主な変更点は戦術戦闘OSの刷新のほか、フレーム及び関節の材質強度や耐久力の向上、電磁伸縮炭素帯 (カーボニック・アクチュエータ)の緩衝張力強化、帝国製・87式突撃砲の運用に伴う兵装担架の設計変更などである。不知火の量産開始を見越し、92年より調達数が絞られ、99年に新規生産が終了。以降、保守パーツの生産のみが続けられている。大海崩以降は、アメリカ軍の真空地帯などに放置されたF-15系を回収し、F-15Jに改良して損耗率の高い日本帝国の戦力の補充に充てる計画が動いている。優先的に供給できるよう交渉中とのこと (天然のモスボール処置状態のため。また、新規生産工場も建てられる算段となっているためF-15EもF-15Jに改修される可能性がある。この計画群にアメリカは同意済み。下記のMSVのようなバリエーションをシナリオ上計画していたので特に問題はない (想定されるならF-15EJか?)。) マブラヴ オルタネイティヴ本編では米軍機と同じAMWS-21 戦闘システムを装備しているが、アクションフィギュア"A3"及びアユマユ オルタネイティヴでは87式突撃砲装備に変更され、TVアニメ版でもこちらのデザインに準拠している。 名前は陽炎型駆逐艦から? http //www.volks.co.jp/jp/a3/007.html 月虹【げっこう】試02式戦術歩行戦闘機 (F-15SEJ) F-15SEJ 月虹は、F-15SEの日本帝国仕様である。戦術機部門の巻き返しを画策するボーニング社(米)が、世界各国のイーグルカスタマーに強力なセールス攻勢を仕掛け、老朽化したF-4Jを更新する帝国軍次期戦術機選定に政治力で介入、不知火・弐型の仮採用を妨害、これを覆し、運用コスト面での最有力候補としてエントリーした。量産試験機による長期間の比較検証トライアルに参加するため、仮の制式番号「試02式」を付与された同機は、姉妹機とも言える試01式(不知火・弐型)と共に過酷な運用試験プログラムに曝された。"月虹"はF-15Jの愛称である"陽炎"と対を成す意味で付けられた日本向けのボーニング呼称である。由来は旧海軍の夜間戦闘機"月光"から?当初は2.5世代機相当とされていたが、2004年時点では第三世代機に格上げされている。次期戦術機選定に於いては、ステルス性の付与のみでなく、既存のF-15Jの製造ラインを短期間で転用可能な点や、生産・整備・運用のノウハウを構築しやすい点が有利とされていた。また、F-22A、F-35よりも導入コストが安価とされている。その反面、すでに不知火や武御雷を運用している日本帝国にとっては、ステルス性以外にとりたててメリットがなく、有利とされている生産・ノウハウ面についても、F-15Jとは事実上全く別の機体である点から、想定よりも難航するであろう点が危惧されている。下記の通り試02式は技術研究部隊管轄となり、前線での運用試験が継続中。TEでのハイネマンの言動を考える限り、この機体はハイネマンのステルス技術譲渡のためだけに製作された可能性が高い。 + アユマユ オルタネイティヴ 陽炎・改【かげろう かい】(F-15J改) アージュオフィシャルファンクラブ専用ソフト『アユマユ オルタネイティヴ』より。 左からこずえ機・明理機・姫奈機・恵理澄機 栖海良機 無限力(ナユタ)機関を搭載した護闘士(サキモリ)専用機として登場。劇中では都合8機登場し、こずえ・明理・姫奈・恵理澄・栖海良機は搭乗する護闘士のパーソナルカラーで塗装され、涅沙・まゆ・純機は帝国カラーに塗装されていた。背部ラックに追加スラスターを装備し、跳躍ユニットは不知火と同型のものに換装されている。頭部頭頂部にセンサーマスト、頭部側面部にセンサー、上腕部・肩部装甲上部に追加モジュール、腰部装甲前部・胸部前側面、膝部装甲ブロック下部に追加スラスターが装備されており、一見すると帝国版F-15・ACTVにも見える。余談だがデザインはこちらを参考にしてF-15ACTVが完成したようだ。F-15・ACTV同様、機動性の強化と引き換えに稼働時間の低下や積載兵装の貧弱が見込まれるが、こちらは搭載された無限力機関の反則技でカバーしている。戦術機開発系統図に大空寺と共に光菱重工の名がある。 不知火【しらぬい】94式戦術歩行戦闘機 (TSF-TYPE94) 世界初の実戦配備型第3世代戦術機。元々は、第1世代戦術機であるF-4J改 瑞鶴の技術情報を元に、河崎重工、富嶽重工、光菱重工の3社によって共同開発されたのがこの“不知火”である。この機体では、新素材や複合材の開発により耐熱耐弾装甲を重要部に限定することが可能となり、可動性を向上すると共に機体を軽量化。その結果、機動性や整備性が従来機に比べて大幅に向上した。さらに機体表面には新開発の対レーザー蒸散塗膜加工が施されている。また、700km/hを超える速度で長距離噴射をする事が可能。横浜基地ではA-01にのみ配備されている。UNブルーの不知火はその部隊の秘匿性などから非常に貴重な機体となっていたようである。国連仕様の不知火はTDA、JFKハイヴ攻略戦時に少数の参戦を確認。A-01は健在だと思われる (確認できたのは09のナンバーと他一機のみ)。同じ第3世代戦術機の中でも、米軍最新鋭機であるラプターと比べるとカタログスペック上では劣っているが、衛士の錬度次第ではさらなる能力を引き出すポテンシャルを持つ高性能機。 帝国軍 富士教導隊 A-01部隊が一個連隊(108機)編成であった事や、帝都本土防衛軍、富士教導隊の主力が不知火であった事を考えるとかなりの数が生産されている。ちなみに富士教導団はその役割上「仮想敵部隊(アグレッサー)」としてロシア軍カラーで塗装されている。全国から選抜された精鋭で構成されており、常に各地の部隊と対人訓練を繰り返しているため士気も錬度も非常に高い。だが、対人訓練の主旨上敵(富士教導団)が有利な状況が多く設定される事や、戦闘訓練に於ける苛烈で容赦ないやり口から、各部隊の衛士からは忌み嫌われている。順調に各部隊への配備が進んでいるが、運用が進むにつれて現場の衛士や整備兵から様々な要望がなされている。しかし、極めて困難な要求仕様を実現するため、量産機としては異例なほど突き詰めた設計がなされており、通常は考慮される発展性のための構造的余裕についても極限までそぎ落とされているため、その要望には応えられていない。その為、OSのアップデートで機体性能を向上できるというOBW・OBLの特性からOSのアップデートによる機体性能の引き上げが引き続き行われていた。その理由は日米安保理により戦力を限定され(空母の建造も禁止されていた)、個々の質を高めるしかないという苦渋の選択の結果に加え、軍の非常に厳しいタイムスケジュールに合わせた事によるもの。名前は九州の海上で見られる陽炎と同じく蜃気楼の一種の気象現象が由来 (日本帝国の戦術機は空に関係する名前・字が用いられる為)。元ネタは、アメリカの横槍が入る前のF-2戦闘機 (メカ本より)。1989年にF-15のライセンス生産による技術吸収を反映し、純国産技術で第2世代戦術機を開発、これが不知火のベースとなり試作1番機となる。そして、各社の基礎技術研究の成果を反映する形で改良が加えられてゆく、まず2号機ではOBL、電子戦装備、戦闘情報相互通信システム (データリンク系)等の第3世代戦術機基準が搭載され運用検証と改良が行われていった。そして6号機、後の吹雪の原型となる機体をベースにした実戦配備型、純国産戦術機である不知火が1994年2月に帝国陸軍戦闘技術研究部に引き渡された。A-01には翌年の1995年に配備されたようで、これは異例中の異例 (日本政府からの要望で、不知火に関わる人員は整備兵含め日本人のみとするなど、厳しい条件があったようである)。余談だが、TDA企画初期から「MSV」的な事 (モビルスーツバリエーション、ガンダムにおける仕様変更等のシリーズを書いたもの)をやりたかったらしく、フヂロウ先生が頼まれもしないのに勢いで書いたウォードッグ小隊長機や、生存性向上施策モデルなどがラフ画で存在している。実際に登場するかは不明。 http //www.muvluv.com/alternative/mecha_siranui.htm http //www.total-eclipse.jp/te/mechanics04.html 不知火 壱型丙【しらぬい いちがたへい】(TSF-TYPE94-1C) 既存戦術機強化計画の一環で開発された不知火の改造型。壱型丙に施されているカラーリングは、フェリス・カモフラージュと呼ばれている。これは機体の形状や飛行速度、移動方向などを欺瞞するための迷彩塗装の一種で、物体を判別するのに視覚に頼らないBETAに対しては効果がないことが判明しているが、名残として使用され続けている。将来の武装の大型化に備え、フレームと各部のアクチュエーターを強化。さらに機体から武装への電力供給を行えるようにするため、機体ジェネレーターを大型化。その副産物として、機体の駆動系出力も約15%向上した。だがジェネレーターの大型化は、当初の想定以上の機体稼働時間低下 (燃費の悪化)を招いてしまう。また既存戦術機強化計画が、重装備化よりも運動性能を重視する方向に転換したため、この機体は100機にも満たないうちに生産中止となった。現在はその少数の機体が、次世代機開発のためのデータ収集用として使用されている。また少しでも多くの機体出力を求め、燃費の悪さや機体バランスの悪さを運用方法でカバーできるベテラン衛士用に、一部部隊へも実戦配備されている。不知火は、機動性や射撃管制能力のみならず、稼働率、整備性の面でも非常に優秀な機体であった。その一方、要求仕様の高さゆえに拡張性の欠如という大きな欠点を抱えていた。不知火には将来的な改修の余地を確保されるために残される設計上の余裕がほとんど存在しない。これは近い将来、その性能が急速に陳腐化してしまうことを意味している。 そしてそれは、98年に行われた不知火・壱型丙の試験生産において、現実の問題となって開発者の前に立ちはだかった。主機出力の向上と兵装強化改修を前線の要望に従って強行した結果、稼働時間が極端に減少してしまったのである。メーカーは苦肉の策として専用OSを開発、燃料・出力系の電子制御によって何とか要求仕様を満たし、一応の体裁は整えたが、それは機動特性に深刻な副作用をもたらし、壱型丙を非常にピーキーで扱いづらい機体としてしまった。発注のキャンセルは最早時間の問題と思われたが、同年8月に発生した大規模BETA郡の本土上陸が壱型丙の運命に光をもたらした。大損害を被った兵力の補填として急遽、省エネOSを削除しし操作性を回復したNタイプが100機弱が発注され、前線の精鋭部隊に配備されたのである。欠点に目を瞑れば、壱型丙の近接格闘能力や生存性は通常型に比して格段の差があるのは事実であり、それを補う腕を持つ衛士達は、むしろ不知火・壱型丙への搭乗を希望したという。ちなみに本機が採用する跳躍ユニット主機はFE108-FHI-225であり、高機動型武御雷(Type-00F/A)のそれと同様である。WAR ENSEMBLE (ウォーアンサンブル)では、この機体に黒いレーダー波吸収塗料を施した黒い都市型迷彩仕様の不知火壱型丙が登場する。 http //www.total-eclipse.jp/te/mechanics02.html 不知火 弐型【しらぬい にがた】試01式戦術歩行戦闘機 (XFJ-01) 日本帝国国防省は、新型戦術機が実戦配備されるまでの間、94式戦術歩行戦闘機「不知火」の改良をもって戦力の充足を図ることを期待していた。その中で生産されたのが、不知火のジェネレーターを大型化して機体出力を上昇させた「不知火・壱型丙」である。だがこの機体は、当初の想定以上に燃費が悪く、稼働時間が低下して通常運用が難しいため、総機数が100機にも満たないうちに生産中止となってしまった。そのため不知火の改良計画は、日米合同の戦術機開発計画であるXFJ計画の中に組み込まれ、改めて研究が行われることになった。その中で誕生したのが、この「不知火・弐型」である。「不知火・弐型」は、壱型丙の欠点であった稼働時間の短さを解消するため、機体各部に出力効率が高く消費電力が少ない新開発の米国製パーツが組み込まれており、跳躍ユニットのエンジンも従来より高出力のジネラルエレクトロニクス製F-140エンジンに換装されている。フェイズ1プログラム開始当初こそヒューマンエラーによるトラブルが散発したものの、中盤以降はユーコン基地のテストサイトでもカムチャツカの戦場でも、何れも良好な結果を残すに至った。 http //www.total-eclipse.jp/te/mechanics09.html 不知火・弐型 Phase2 開発計画がフェイズ2プログラムへ進むと、その外装もフェニックス構想で培われたボーニング社のMSIP強化モジュールへと換装され、不知火・弐型本来の姿へと変貌を遂げた。頭部モジュールには最新のアクティブ電子走査レーダーに加え、新方式の戦術前方監視赤外線装置を搭載して索敵・目標補足能力を強化されている。肩部装甲ブロックにはスラスターノズルが追加され、脚部の延長と大型化による運動性、機動性の向上と推進剤容量の増大が図られている。腰部装甲ブロックには西側戦術機では初の採用となるスラスターモジュールが追加されている。これはソ連製戦術機Su-37の高い機動近接格闘能力に衝撃を受けたボーニング開発陣が、急遽追加開発したものである。ノズル自体を起動させるソ連方式ではなく、噴射方向をパドルで制御するベクタースラスト方式を採用している。日本製戦術機にはどれも、頭部モジュールに大型のセンサーマストが装備されている。本来の機能は複合センサーのカバーであるのだが、他にも空力的に重要な役割を持つ。空中機動中に頭部モジュールの向きを意図的に変えることで、より重くて大きな跳躍ユニットを動かすより、はるかに小さい電力消費で姿勢制御を可能とする。前腕部にあるナイフシースも同様の役割を持つ。前腕部に装備されているナイフシースの副腕展開時間が、コンマ数秒短縮されており、より迅速な近接格闘戦への移行が可能となっている。同様に、ブレードマウントの展開機構にも改良が加えられ、兵装選択から長刀の装備まで約1秒の短縮が図られている。 1999年、明星作戦で一応の勝利を収めた日本帝国は、一時的に凍結されていた不知火改修計画を再開させ、退役間近な撃震代替機の本命と位置付けた。だが、当時国内の有力メーカー各社は不知火及び武御雷の後継たる次期主力戦術機の開発に全力を注いでおり、不知火の改修は事実上放置されていた。その停滞を打破するため、カンフル剤として急遽立ち上げられたのが「XFJ計画」である。陸軍兵器廠第壱開発局副部長・巌谷榮二中佐が提案したこの計画は、米国先進技術と蓄積データの導入によるさまざまな開発障害のブレイクスルーを目的とした帝国初の国際戦術機開発計画である。河崎・富嶽・光菱の国内大手3社に撃震・陽炎の導入で実績のあるボーニング(旧マクダエル・ドグラム)を加えた4社が参加している。また共同開発に際して日本側は最重要機密箇所(いわゆるブラックボックス)の一部限定開示をもって交渉に参加したがボーニング側の回答は「開示は一切必要ない」というものであった。さらに、その交渉に参加したハイネマン氏は、柔らかな微笑をたたえながら、日本機の素晴らしさを朗々と語り続けた。日本側は凄まじい屈辱を抑えながら契約書にサインしたという逸話が残っている。ただし、ハイネマン氏の発言は、「(エイジから)データをもうもらっているので大丈夫だ」等の意味合いで発言した可能性がある。帝国側の要求は以下の通り。 他国の第3世代機と同等以上の機動性及び運動性(比較対象機 EF-2000/F-22A) 稼働時間の最低30%増加 最大兵装時の運動性低下率の局限 これに対しボーニングは、F-15・ACTVと同様の肩部・腰部大型スラスターと跳躍ユニット主機、脚部の換装を中心とした強化改修を提案。日本側もこれを了承し、「XFJ計画」は2001年4月よりアラスカ・ユーコン基地で本格的に始動した。壱型丙に続く機体として「不知火・弐型」の開発呼称を与えられた本機は、駆動及び機関部などの内装系を強化するPhase1改修の後、前線での実証試験、実戦試験を経て、外装をMSIP強化モジュールに換装するPhase2改修を完了し、同年8月に試作1号機がロールアウトした。遅れて完成した2号機と共に同基地所属のアルゴス試験小隊に配備され、F-15・ACTVと共に開発は順調に推移している。兵装コンテナは大型化したおかげで腰部から膝部に移されている。 http //www.total-eclipse.jp/te/mechanics12.html XFJ-01a 1番機。ユウヤ・ブリッジス少尉が搭乗。紅白のデモンストレーターカラーからモノトーンに変更された。機体各部の黄色い部位は2号機の予備パーツが使用され、整備兵によって赤い部位が塗り替えられた。跳躍ユニットにはジネラルエレクトロニクスF-140エンジンを搭載。 XFJ-01b | 2番機。タリサ・マナンダル少尉が搭乗。淡いパープルグレーを基調とした機体。跳躍ユニットにはプラッツ&ウィットニーF133-PW-100を搭載。 帝国陸軍 富士教導団第11中隊所属機 2003年4月、甲20号目標攻略「錬鉄作戦」にて実戦運用試験中。XM3搭載機。2004年、ボーニング社が改修用部品のライセンス生産を許可した事から、既存機の改修だけでなく、新規生産が見込めるようになった為、月虹に次ぐ次期戦術機の最有力候補と目されている。 不知火・弐型Phase3 不知火・弐型Phase3は、2001年に日米共同の次期戦術機開発 (XFJ)計画によって試作された第3世代戦術機である。退役が迫った日本帝国軍77式撃震(F-4J)を置換すべく、00式武御雷の仕様テストベッドとなった94式不知火・壱型丙をベースに開発された。当初は帝国軍要求仕様を叶えるPhase2実証機の完成を以ってXFJ計画は終了する予定であったが、帝国国防省がソ連製最新鋭第3世代機(Su-47)の導入を検討し始めた事態を受け、同計画の技術顧問を務めていた戦術機開発の第一人者フランク・ハイネマンの提案により、ボーニング社の予算提供を受けて追加改修された。 まず、フレームと各種レイアウト以外、ほぼ新設計である。跳躍ユニットこそスーパークルーズが可能な低燃費・大出力主機への換装に止まっているが、機体に関しては約8割が新造パーツに置換され、サイズ自体も一回り大型化している。これにより稼働時間はPhase2に比して通常運用で46%、戦闘機動で22%延伸している。空力特性の向上を担うPhase3の鋭角的なMSIP強化モジュールは、両肩部の大型ブレードベーン、足甲部のスパイクベーンを始め、機体各所にエッジ装甲を多く配し、また、大型化された両前縁外側のナイフシースには、従来のナイフタイプの近接格闘戦用短刀だけでなく、マチェットタイプの中型短刀も収容できる。兵装担架用のハードポイントは胸部ブロック後端から両肩部装甲ブロック後端に移設され、最大4基のマウントが可能となった。これにより肩の可動域は15%拡大している。専用基部を持つ兵装担架も設計され、長刀、突撃砲共にソ連式のオーバーワード方式を採用している。姿勢制御スラスターはPhase2で追加された腰部装甲ブロック前縁に加え、新たに両肩部前縁にも増設され、空力制御と併せた高次元の運動性を実現している。なお、日本帝国軍の従来の機体や、YF-23でも存在した背部ブロックの兵装担架用ハードポイントは残されており、兵装担架を取り付けることが可能となっている (ニコ生キマシナイトフィーバーより)。その装甲形状がATSF計画でハイネマンが手がけたYF-23と酷似していることから、Phase3は様々な憶測を呼んだ。時を同じくして、模擬戦に於いてアクティヴ・ステルス能力を発揮したという類の噂も広まったため、技術流出疑惑やYF-23の日本仕様である可能性がまことしやかに囁かれた。だが同機の形状は、XFJ計画の要求仕様に加え、YF-23と同一設計者の独自理論に依るものであり、YF-23に求められた総合ステルス性能を追求したものとは一線を画する。ATSF計画で開発されたステルス技術で高度な機密性を有するのは、機体形状・露見欺瞞技術によるパッシヴ・ステルス性能以上に、戦術機OS、及びデータリンクシステムの根幹を握る米国パテントの世界共通規格を逆手に取ったハッキング技術とその運用ノウハウ、特殊装甲材や塗料、赤外線漏洩対策技術などであった。ATSF計画より10年が経過し、既にF-22が配備されその姿が公になっている以上、形状的なステルスの機密性は陳腐化しており、むしろその鋭角的な形状は日本機の特徴である空力制御とエッジ装甲としての役目を与えられているものだ。加えて、Phase3はボーニング社の予算持ち出しで実現しているため、量産化の際には形状変更が行われてしまう試作機用の強化モジュールをわざわざ新規開発せず、陳腐化した既存図面の流用によってコスト圧縮が図られたとしても何ら不思議は無い。事実、形状類似が国連管轄の場で公然と示され、以降、日米間の国際問題に発展していないことから見ても、数々の噂は真実でないとされている。だがそのような流言の背景には国内の戦術機需要の低下と、海外市場における国外製戦術機の台頭に圧迫される米国戦術機メーカーの困窮が存在し、ボーニング社の戦術機開発部門も「フェニックス構想」等の形振り構わぬ生存戦略を展開していることが、噂に信憑性を付加する土壌となっている。不知火・弐型Phase3はあくまでソ連メーカーに対する牽制であり、日本帝国が正式採用する予定は無い。77式置換の目的に適うのは当初仕様のPhase2仕様であり、あり得るとすれば、主力機である94式不知火の代替であろう。事実、XFJ計画の総責任者である巌谷中佐は各方面にそのような働きかけを行っている。仮に正式採用されれば本格量産実証機の開発が始まり、それに伴って装甲形状などは、より帝国軍の要求仕様と予算に合致する形状に再設計されるに違いない。尚、Phase3が正式採用された際に、巌谷中佐が提唱しているペットネームは「極光 (きょっこう)」である (LD8より)。TE劇中のユウヤの乗る一番機は特別で、統合補給支援機構、通称「JRSS(ジャルス)」という機能を搭載しており、これは戦場におけるアタッチメントなどの専用補助工具などを一切必要とせず補給と給電を行う機能で、「撃墜された戦術機」からでも補給、給電が可能となる。JRSSそのものはF-22にも搭載されている。また、一番機は試作型の「第2世代アクティヴ・ステルス」を搭載している (F-22のステルスは第1世代アクティヴ・ステルス)。劇中のユウヤによると「簡単に言えば一種のハッキングだ。マスクされた同期信号でデータリンクそのものを支配して書き換えちまうらしい。強化装備の感覚欺瞞機能まで逆手に取るってよ」との事で、IR走査すらかいくぐる事が可能となっている (劇中でもそれらはほとんどかいくぐっている)。「戦術機がコクピット周りを米国の特許に頼っている限り絶対に逃れられない。広域だろうが近接だろうがデータリンクを使う限りいつの間にか騙されてるってわけだ。」(ゲーム版TEの台詞より)通常時は電子的リミッターを掛ける事で機能封印が為されていたが、秘密情報を知ったユウヤによりロックが解除され、不知火弐型Phase3強奪事件後その性能を完全に発揮する事となる。DIAが、提出されたものとは違う仕様設計図面を手に入れていることから、設計段階でこの特別仕様を(試作機とはいえ)製作する予定だったのは間違いない。他に唯依が搭乗した不知火弐型Phase3・2号機があるが、LD8と一致する機体はこちらの方である。1号機は2号機の仕様に上記の特別機能を盛り込んだだけのようである。性能としてはユウヤのPhase2改修要望の斜め上を行く出来で、個々のブロックが相互補助を行い、全体のバランスをより高次元に高めるような設計がなされている。ユウヤによるとF-22、F-35はこれの真逆の発想で製作されているようである。YF-23は元々、 (お蔵入りになったとはいえ)「世界最高、最強の多任務万能戦術機」との評価を受けており、不知火弐型Phase3は、まさに「世界最強の戦術機」となるように仕上げられている。コクピットは観測装置を搭載するために複座式になっており、これがのちの物語において非常に重要な役割を持つ事になる。戦術機のステルスは、第一に搭載アビオニクス、第二に防振・防音内部構造・素材、最後にステルスに適した機体形状となる。しかし、ハイネマンの聴取の際にYF-23の時点で、搭載電子機器などのステルスの根幹技術は日本のモノであったと語られており、1998年にはステルス仕様の特殊部隊専用不知火が存在したことから信憑性は高い。因みに改装の際、ヴィンセントたち整備兵がJRSS等の搭載に気付けなかった理由は、JRSS、アクティヴステルス系の機器が強化モジュールと完全な一体型であること、改装時すでにパーツ単位での完成品が納入されているためである (つまりモジュール製造、モジュール組み立てそのものはユーコン以外で行われ、ユーコンでは機体への取り付け、各部調整のみが行われている)。TSFIAでは(後の世界の可能性の一つだが)アメリカネリス基地の基地祭でYF-23とエレメントを組んでデモンストレーションを行っており、その際の紹介として「極光」として民間にも知れ渡る事になり、「極東の守護神」という評価を受けている。パイロットは庄司勇蔵中尉。カラーリングはPhase2初期のデモンストレーターカラーである。 吹雪【ふぶき】97式戦術歩行高等練習機 (TST-TYPE97) 帝国軍がF-15J 陽炎のライセンス生産で培った技術を基に、第3世代機の基礎技術研究の為に発展量産化した高等練習機。不知火の量産パーツ流用を前提に再設計され6割以上のパーツを共有している。97年に正式配備となった。不知火開発実験機6番目を改修・量産したため直系にあたる。その為、吹雪を“帝国初の純国産戦術機”であるとする軍関係者も多い。練習機という扱いながらその性能は撃震に勝り、機体表面には不知火と同レベルの対レーザー蒸散塗膜加工が施されている。主機出力こそ低めであるが、武装を施せば実戦での使用も十分耐えられる。レーダー系が不知火に比べ簡略化されている為、武御雷と同じく他機種とのデータリンク前提の運用が必要と思われる。耐用年数が迫った撃震の代用機として、主機を換装して実戦配備する計画もある。篁中尉曰く既に実戦配備はされているらしく、メカ本によれば北方戦線、北海道地方に実戦投入されているとのこと。不知火搬入に伴い、訓練兵用の機体は全て返納された。TEにてユウヤ・ブリッジスが最初に与えられた機体。アメリカ軍機と根本から異にする機体特性により当初彼は乗りこなせていなかったが、動作データ蓄積で何とか乗りこなせるくらいには機体が補助してくれていた (機体の出力が低い分の速度の違いにより空力作用が少ないためと思われる)。尤も、彼が不知火弐型フェイズ1に乗り換えた瞬間、向上した機体出力に振り回され乗りこなせなくなっていた。アメリカ式の機動制御は、空力制御を基本的に排除した、跳躍ユニットを動かす事による機動制御がメインという (前線国家からすれば)力任せの制御のため、機体のコンセプト等を理解せずにアメリカ機と同じ感覚で操れば、空力パーツや鋭敏な重心バランスに振り回される事となる。空力・重心変動によるバランス変動は機体出力にある程度比例して鋭敏化するようであり、劇中の不知火弐型は空力パーツと機体の高い出力の相乗効果で機体が極めて不安定化してしまった。間違った扱い方をされた道具が効果を発揮できないのは当たり前の話。しかし、その間違った操縦方法でありながらも機体の検証運用が出来たのはユウヤの衛士適正 (肉体的素養に加え、操縦のセンス)が飛び抜けている証でもある。横浜基地のBETA襲撃の際に七瀬訓練兵等が搭乗し、鋼の槍中隊の援護を行ったことが暁遥かなり2にて判明する (佐渡島から横浜までを横断された為、難民キャンプや主力基地をBETA軍が直撃し、なおかつ佐渡島ハイヴ攻略戦のため帝国軍は相当数の戦力を失っていたなどの緊急事態だったため)。 http //www.muvluv.com/alternative/mecha_fubuki.htm http //www.total-eclipse.jp/te/mechanics08.html 心神【しんしん】先進技術実証機 (ATD-X) 日本帝国国防省の技術研究本部(技本)が光菱重工を主契約企業として開発を進める実験機。不知火をはじめとする第3世代戦術機の後継となる次世代戦術機の純国産開発を念頭に置き、これに使用する現時点における最も先進的な独自の軍事技術を実証するための機体。 EF-2000 タイフーン Typhoon →EF-2000 タイフーン 欧州各国共同開発による多目的任務戦術機。日本帝国と同じく近接格闘戦性能を重視した機体となっており、ステルス性能以外ではF-35に匹敵、もしくは上回ると目されている。2004年次期戦術機選定に於いて、欧州連合は本機の輸出に非常に積極的で、日本帝国へ一個中隊分の機体を無償供与する程だが、これまで導入経験のない欧州機である事から、実戦部隊からは整備の困難さが指摘されており、導入の障壁となっている。非常に優秀な機体であるのは間違いないため、兵装担架そのものと接続基部の変更、OSの日本仕様への刷新、整備の問題さえクリアしてしまえば日本での運用も可能。改修点が少ない事もメリットにあがった物と思われる (ユーロフロント総集編「DUTY-LOST ARADIA (デューティーロストアーケイディア)」にてEF-2000の線画が公開されており、そこを見る限りソ連ともアメリカとも接続基部が違う)。 不知火 弐型【しらぬい にがた】04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04) →試01式 不知火・弐型 次期主力機選定の顛末(*2)90年代後半から開始されていた日本帝国軍の第三次TSF-X───次期主力戦術機選定は、2003年05月の段階で「試01式 不知火・弐型」と、「試02式 F-15SEJ 月虹」の2機種による一騎打ちの様相を呈していた。総合性能・格闘戦能力では試01式、導入コスト・ステルス性では試02式とそれぞれに利があり、いずれも甲乙付けがたい高性能機同士の競合であったが、12・5事件においてF-22が対人戦闘で示した驚異のキルレシオがトラウマとして刻み込まれた帝国軍上層部及び国防省首脳部の大勢は「将来予想される対人類戦に備えるべくステルス技術の獲得が急務である」との認識で一致しており、試02式の制式採用は実戦運用試験の段階で既に確定していた。言わば試01式の選定試験は建前であり、外国製後発候補機である試02式の採用に伴うXFJ計画失敗の責任回避を画策する国防省官僚の思惑に沿って行われていたのが実状だった。その状況を一変させたのは時の政威大将軍・煌武院悠陽である。正面装備調達を決する皇帝御前会議において試02式選定の最終報告を受けた煌武院悠陽は「未だ地球からのBETA駆逐すら適わぬ今、人類同士の戦に備えた正面装備調達など愚者の胸算用である」とそれを一蹴。総合性能、特に対BETA戦能力に秀でる試01式の制式採用が即日決定された。なお、選に洩れた12機の試02式は技術研究部隊管轄となり、前線での運用試験が継続された。 吹雪 改【ふぶき かい】02式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type02) 『月刊MR vol.1』で初公開された97式"吹雪"の実戦仕様。 12・5事件で実戦投入され、『実戦にも耐えうる性能を持つ』という97式の潜在能力を実証して見せたことに帝国陸軍及び関係者の関心を集めた。 そして機に乗じて光菱重工が『97式改構想』を立案、不知火弐型の対となるハイ・ローミックスのロー担当として帝国軍次期主力機の一つに選定される。 練習機仕様ではダミー及び訓練用の出力だった内装機器の実戦型への変更、更にはA-10のような火力と防御を再現した二式拠点防衛重装の開発が行われ、正式配備後は北方部隊から優先的に配備、依然大陸から襲来するBETAに対し睨みを利かせている。 帝国海軍 海神【わだつみ】81式強襲歩行攻撃機 (TSA-TYPE81/A-6J) 地上攻撃形態 水中航行形態 米国軍の開発したA-6イントルーダーの帝国軍仕様。潜水母艦より発進し、揚陸地点の橋頭堡を確保する。重装甲で固定武装が充実した水陸両用機。両肩に120mm滑空砲とミサイルランチャー内蔵の兵装モジュールを装備、前腕部に36mmチェーンガンを左右12基装備。兵装モジュールは水中戦闘用の魚雷装備型や水中・水上センサーを搭載した偵察型への換装も可能である。「甲21号作戦」戦闘開始時には、スティングレイ隊の乗る海神が上陸地点を確保するなどの奮戦を見せた。海神の後継機にはより強力な火力が求められていることから、電磁速射砲の搭載が検討されている。名前の由来は日本神話の綿津見。TDAでも再登場。劇中不知火と激戦を繰り広げた。 http //www.muvluv.com/alternative/mecha_wadatumi.htm 国連派遣部隊「スティングレイ中隊」所属機 甲20号目標攻略「錬鉄作戦」に参加。多数の損害を出すも、朝鮮半島・仁川の橋頭堡確保に成功した。 帝国斯衛軍 武御雷【たけみかづち】00式戦術歩行戦闘機 (TSF-TYPE00) 帝国軍のうち、将軍家直属である斯衛軍が、F-4J改 瑞鶴後継機として開発させた、純国産の第3世代戦術機。94式戦術歩行戦闘機 不知火の開発によって培われた技術を応用し開発された上位互換機。河﨑・光菱が、F-15・不知火の開発・生産ラインの維持で負担が重く、開発に回すリソースが無かったため、2社のバックアップを受けつつ跳躍ユニットの製造を主に行い、生産ラインの負担が比較的軽かった富嶽重工と、独自技術を多く持っていた遠田技術によって基幹部分を共同開発された。不知火よりもさらに進んだ第3世代戦術機である。通称“零式”。大海崩以降は河崎重工が整備を行っている。不知火のプロトタイプの内部構造と部品を可能な限り流用しつつも外装はほぼ新規設計、材質に至るまで一切の妥協を許されていない。にも関わらず僅か7年で量産試作機が完成、実験部隊に引き渡され6機種の成熟が行われた2年後の2000年に配備が開始された。因みに当初はOS開発が後回しにされ、不知火のモノを流用しており本当に熟練の衛士しか乗りこなすことは不可能であったが動作データ蓄積とアビオニクスの改良によって時間と共に克服された。ずば抜けた機動性と運動性能を持ち、桜花作戦を成功に導いたことから2001年の時点で世界最高クラスの性能を持つ戦術機として評価されている。性能を最優先にしているため年生産数が30機程度と非常に少なく、また整備性も良くない (陸軍が高性能機である00式の採用を諦めた理由はここにある)。日本製戦術機の特徴として、長刀による攻撃を重視しているという点があるが、武御雷は特にその能力に秀でている。加えて固定兵装として、前腕外側部に隠し爪的な00式近接戦闘用短刀を手首側1、肘側2、左右合計6振装備し、前頭部大型センサーマスト・肩部装甲ブロック両端外縁部・前腕外側部外縁・前腰部稼働装甲外縁などの他、マニュピレータ指部先端、足部先端、踵部先端といった全身をスーパーカーボン製ブレードエッジ装甲により鎧っており、これらにより近接密集戦において圧倒的な攻撃力を誇り、究極の近接戦戦術機とも言える性能を獲得した。しかしながら、これらの採用は逆に生産・運用コストの増大とメンテナンス性の低下を招く一因ともなってしまった。なおこれまで不文律とされ帝国軍機では採用されていなかった固定兵装を多数採用したのは、城内省が欧州・ソ連軍機が採用する固定兵装の有効性を認めたためであったと言われる。将軍家とそれを守護する斯衛が乗る機体であり、防衛任務だけではなく、「将軍家の人間は、自ら第一戦に立って臣民の模範となるべし」という思想から、帝国軍の攻撃的な作戦行動に加わることもある。物語中盤に搬入されてくる紫色の武御雷は、冥夜のために用意された“特別な機体”となっている。1991年瑞鶴の後継機選定を開始し、92年に斯衛軍次期主力機開発計画「飛鳥計画」がスタート。98年量産試作機が完成、その後、4機種の派生型の熟成に2年の歳月を費やして、2000年から配備が開始された。01年時点では斯衛軍の規模が小さいとはいえ配備数が足りず、最精鋭を誇る第16斯衛大隊の他、政威大将軍と五摂家直属の警護部隊として置かれる独立警護小隊、新兵器開発運用試験を行う中央評価試験中隊 (通称:白い牙・ホワイトファングス)のみに集中配備されている。カラーリングは搭乗する衛士の出自を表しており、冠位十二階と同じく濃淡6色の12色が存在する。地位の高い順から、紫(将軍)・青(五摂家)・赤(五摂家に近い有力武家)・山吹(譜代武家)・白(武家)・黒(武家以外の一般衛士)と色分けされている。また紫から山吹色まではグロス、白黒はマットに塗装されている。戦場において機体の識別を高めている理由は、第1にBETAには迷彩効果が確認できないこと、第2に兵士及び衛士の士気を高めること、第3に衆人環視の状況によって、その衛士が担うべき責務に反するのを抑止するためである。冠位十二階の流れと思われる機体カラーの中で、山吹色はオルタ本編では登場しなかったが、トータル・イクリプスにて篁唯依機として登場した。不知火壱型丙が仕様テストベッドとなっていた。各部の発光パーツはセンサーで、箇所に分散配置されている。余談だが、特徴的な足の二股の指先だが、これは柳生新陰流独特の足さばきと同じ概念である。(柳生新陰流は足の指を全部浮かせた状態で踵と指の付け根の3点で接地する。)戦術機の中でも異彩を放つデザインは神道と鎧武者を複合させてイメージしたデザインとのこと (例外としてR・F・A型の角は鳥帽子 (えぼし)がモチーフ)。 Type-00R 煌武院 悠陽 紫の機体色は将軍のみが搭乗を許された機体を意味する。機体性能を極限まで研ぎ澄まし、生産性と整備性、調達コストを度外視している事で有名な武御雷のバリエーションに在って、R型は更にワンオフに近い徹底的なチューニングが施されている。R型の外見的特徴は、「睨み眼」と呼ばれる頭部メインセンサーと前頭部下縁の形状である。また、将軍専用機という性格上、OS起動キーとして生体認証システムが搭載されており、政威大将軍・煌武院悠陽と御剣冥夜少尉のみが操縦可能である。桜花作戦では、御剣冥夜少尉が搭乗。 斑鳩 崇継 崇宰 恭子 青い機体色は、煌武院・斑鳩・斉御司・九篠・崇宰の五摂家と称される五大武家の出身者だけが搭乗を許された機体である。R型としての基本仕様は紫と同様だが、紫の武御雷が個人に特化した調整を施した完全な専用機であるのに対し、青はあくまで汎用的な調整に留まった少数生産機である。F型に比して機体主機、跳躍ユニット主機共に約10%の最大出力強化が図られている。甲21号作戦では、斑鳩家当主・斑鳩崇継が斯衛軍第16大隊指揮官として搭乗。JFKハイヴ攻略戦では、斑鳩家当主・斑鳩崇継が斯衛軍第1大隊指揮官として搭乗。(*3)京都撤退戦・出雲攻略戦では、崇宰家当主・崇宰恭子が斯衛軍第3大隊指揮官として搭乗。 Type-00F 真壁 介六郎 月詠 真那 赤い機体色は、五摂家に近しい有力武家の出身者に搭乗が許された高機動型である。メインセンサーが一体型である事と、前頭部下縁が下弦状になっている点がR型との外見的な差となる。12.5事件、甲21号作戦、横浜基地防衛戦では、月詠真那中尉が搭乗。桜花作戦では、榊千鶴少尉が搭乗。日米対仏加戦では、月詠真耶中尉が搭乗。(*4)JFKハイヴ攻略戦では、真壁介六郎中佐が搭乗。(*5)真壁清十郎大隊長が搭乗。 篁 唯依 黄の機体色は譜代武家出身の衛士に与えられる高機動型である。仕様は赤いF型と全く同じである。同じ高機動型でも、A型に比して機体主機、跳躍ユニット主機共に約15%の最大出力強化が図られている。篁唯依中尉が搭乗。雨宮中尉が搭乗。 Type-00A 神代 巽 巴 雪乃 戎 美凪 白い機体色は一般武家の出身者に与えられる高機動型であり、色以外にF型との外見的な差はない。C型に比して、機体主機、跳躍ユニット主機の最高出力が12%強化されており、センサー類やアビオニクスも上位のものが搭載されている。跳躍ユニットそのものはF型と同じもので、リミッターを掛けて間接強度とのバランス調整を行いつつ、扱いやすくしたものと思われる (本編中で機種転換訓練を行っていた冥夜たちの言葉から察するに両方の理由だと思われる)。第19独立警護小隊では、神代巽、巴雪乃、戎美凪の各少尉が搭乗。桜花作戦では、彩峰慧、珠瀬壬姫、鎧衣美琴の各少尉が搭乗。JFKハイヴ攻略戦時では無名の衛士が搭乗し、白銀・真壁・斑鳩三者に同行し、多数が撃墜された (最低、中隊規模だったが生還は数機)。C型の方が数が多い筈だが、A型の方が数が多く写っている。 Type-00C 白銀 武 黒い機体色は武家の出身ではない一般衛士が搭乗する機体である。武御雷の標準型であるC型は、不知火に比して近接機動格闘戦をより重視しているため、主機は機体、跳躍ユニット共に20%の最大出力が図られ、間接強度は60%増となっている。特徴的な頭部モジュールは瑞鶴のイメージをより色濃く引き継いでいる。コストバランスからセンサー類が簡略化されており、高機動型とのデータリンクによりそれを補う。同じくコストの理由から、各間接の強度も高機動型の約7割に抑えられており、基本運用に於いても砲撃戦の比重を高めている。NORAD攻略戦、JFKハイヴ攻略戦で白銀武中尉が搭乗。戦場で常に先陣を切り、圧倒的な機動で敵を撃滅した。(*6)戦術機は人間とは関節構造が根本的に異なるため、指の形状を除けば前後が逆になっても通常の持ち方と関節負担が変わらない可能性が高い (一時的であれば唯依もアニメ版にて片腕の逆手持ちで長刀を使用している)。武術の奥義には奇襲、及びフェイント技が多く、それを生かしての設定との事。TEにてユウヤも不知火弐型フェイズ3で行っている戦闘スタイル。違いは、順手 (フェイズ3)と逆手、フェイズ3が二人乗りであるのに対しこちらは一人乗りという最大の違いがある (ゲーム版TEにて確認)。他のC型はTDAではNORAD攻略戦で一個小隊が確認できる。なお余談だが斯衛軍は訓練段階の装甲剣術の時点で二刀流を教練プログラムに組み込んでおり、常時使用はともかくとしても、ある程度は一般衛士でも行えるものだと思われる (PC版TEメモリアルアートブック)。 + 白銀武と武御雷 白銀武と武御雷 武の機動を目の当たりにして 【フランス軍衛士】「うわぁぁぁ…………!! ば、化け物だ……ッ!!!」 【響】「す、すげぇ……」 【衛士】「少佐、あれは化け物です! 私に任せて迂回してください!」 【衛士】「少なくとも5機は墜とされているんです! あれは危険です!」 【真壁中佐】「しかし、白銀中尉の機動戦技は尋常ではありません。どうすれば、あのような発想が生まれるやら」 紫・青の武御雷(Type-00R)は、メインカメラや複合センサーが配備されている頭部のスリットが異なる。この部分は、黒いスモークカバーに覆われており、その下にスリットに沿っていくつものセンサーが配置されている。Type-00Rは、赤外線センサーだけが浮かび上がって、目の様になっている。またヒサシ部分が窪んでいる。他の武御雷(Type-00F/A)は、常時ゴーグル状のカバーが見えており、ヒサシ部分は膨らんでいる。黒の武御雷(Type-00C)は、頭部センサーマストなどが簡略化されている。 各機を100とした時の機体主機及び跳躍ユニットの出力比 Type-00R Type-00F Type-00A Type-00C Type-94 Type-00R 100 90 80 70 60 Type-00F 110 100 85 80 65 Type-00A 125 115 100 90 75 Type-00C 140 130 110 100 85 Type-94 170 155 135 120 100 名前は旧海軍の乙戦(*7)の"雷"から日本神話の建雷命。 http //www.muvluv.com/alternative/mecha_takemikaduti.htm http //www.total-eclipse.jp/te/mechanics.html 武御雷・国連派遣部隊仕様 帝国斯衛軍国連派遣部隊、通称『第一独立北方中隊』が試験運用する、武御雷の極寒冷地仕様機。基本的な寒冷地対策以外の主な変更点として、機体各所の駆動系や機関部、燃料循環系、センサーやモニターカバーに廃熱再利用型の強化ヒーターが装備されている他、可動部を保護する積層樹脂装甲は、極低温でも伸縮性や柔軟性を損なわない新素材を採用したものに換装されている。また、OSも新型OS「XM3」に換装されている。同部隊には、F型とC型の武御雷が配備されており、その機体は国連軍所属機を示す"UNブルー"に塗り替えられている (隊長は篁唯依と同じく譜代武家の出身のため、本来は山吹色)。国防省と城内省はこの機体の運用データを反映し、独自規格部品の比率を下げ、装備などを他の機体と共通化させることで整備性と生産性を向上させた「武御雷輸出モデル」の開発を急いでいる。F型のパイロットは藤原大尉。 瑞鶴【ずいかく】 82式戦術歩行戦闘機 (TSF-TYPE82/F-4J改) 1982年に配備が開始された77式戦術歩行戦闘機 撃震(F-4J ライセンス生産機)の改造機。将軍家の守護を主任務とする斯衛軍専用の機体として運動性の強化と軽量化を主眼に開発された。機体色は武御雷と同様6種存在する。F-4の改造型としては、最も後期に開発された機体。搭乗者の保護を最優先とした機体設計がなされている。 武御雷と同様、整備性や生産性を犠牲にした性能の向上が図られている。撃震よりも日本製パーツの割合が増しており、日本独自のレーザー警戒装置により、光線属種からの初期照射レーザー感知能力が向上している。機体出力も向上しているが、その分稼働時間がやや低下している。1978年、帝国軍城内省は、麾下の斯衛軍に配備する専用戦術機の開発を光菱/河崎/富嶽の三社に命じた。だが、F-4J撃震のライセンス生産を開始したばかりの日本軍需産業にとって、独力での戦術機開発は不可能であり、純国産開発を望む城内省に対し、三社はF-4Jをベースとした改修機を提案。紛糾の末、城内省は撃震を上回る格闘性能の実現を絶対条件としてF-4改修案に渋々ながらも同意した。光菱/河崎/富嶽の三社は、欧州戦線で得られたあらゆるデータから衛士の戦訓までを徹底的に収集・解析し、装甲の軽量化と各部モジュールの再設計によって機体総重量を20%軽減、運動性・機動性の向上を図る改修案をまとめ、79年より開発が開始された。81年に完成した試作機は各種トライアルにて良好な成績を残し、翌年、82式の制式番号と「瑞鶴」の愛称を与えられ、部隊の引渡しが開始された。2001年時点でも斯衛軍の通常編成部隊(第1、第2、第24連隊)では、生産性の悪い武御雷の配備が軌道に乗るまで、運用が続けられる予定である。瑞鶴の愛称は、試作機を目にした斯衛軍高級将校が「折り鶴のように端正だ。」「戦術機の国産の吉兆(瑞)」と賞賛したことによるもの。肩部装甲ブロック内にマルチディスチャージャーを装備しており、アニメTEでは対レーザースモーク弾の発射に使用された。漫画版では、クーデター軍に対し市街地戦を行うシーンの描写が少ないが存在する。 Type-82R ||| 濃紺の瑞鶴。五摂家出身者や将軍縁者に与えられる機体。R型のメインカメラは、武御雷同様、F型等とは形状が異なるが性能はほかの機体と変わらない。京都撤退時に斑鳩公が搭乗し、斯衛第16大隊を率いた。 Type-82F 真紅の瑞鶴。 五摂家に近しい有力武家出身者に与えられる機体。 中隊長機 アニメ版TEに登場。悠陽付きだった月詠真耶(当時中尉)が配置転換を受けて斯衛第16大隊に編入され京都での最終攻勢の時に搭乗した。 山吹色の瑞鶴。篁唯依機。アニメ版TEに登場。 Type-82A 純白の瑞鶴。武家出身の衛士に与えられる機体。 Type-82C 漆黒の瑞鶴。武家以外の衛士に与えられる機体。巌谷中佐 (当時大尉)が、異種合同模擬戦闘に於いて、数分持ちこたえれば良いと言う事前予想を裏切り、自機を囮に急所である腹部への狙撃を読み切り、短刀でF-15の狙撃を防ぎ、僚機と共に即座のカウンターで破った機体 (自身を囮にF-15を破るというのは、巌谷の元ネタであるロック岩崎が実際に行った戦法)。この貴重な勝利がのちの国産機開発、不知火の開発への道となった。 TVアニメ版では3DCGではないセル画のC型が登場。 翔鶴【しょうかく】 82式戦術歩行戦闘機改(TSF-TYPE82Kai) 月刊MRVol.2で掲載された、瑞鶴を近代化改修した準2.5世代戦術機。 桜花作戦後、大陸での反抗作戦に向けて各国が軍備の再建を進めていた。 その中で帝国城内省は、主戦場が大陸へと移ることによる近衛軍の削減を懸念していた。 近衛軍戦術機は日本国内での整備・運用によって100%の性能を発揮することが大前提であり、2002年11月に実施された海外派遣も芳しくない結果に終わり、瑞鶴も他のF-4系列機と比べてコストパフォーマンスが悪く、大規模の軍備削減は免れないとされていた。 そこに国連主導によるF-4近代化改修計画『スーパーファントム計画』の参画が打診され、2003年"暁計画"として82式の近代化改修を開始。 XFJ計画に参加した実績を持つ篁唯依を総責任者に置き、2005年8月に初号機が近衛軍試験部隊に引き渡され、『翔鶴』の名が与えられ人類反撃の翼となって羽ばたいていくことになる。
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国外への輸出向けに汎用性と拡張性に優れた戦術機の開発を進めてきたアメリカだが、G弾運用への戦略転換によって戦術機の開発自体を縮小する傾向にある。また、自国の戦術機の運用はG弾投入を円滑に進めるための地上のBETA掃討に比重が置かれており、F-22Aラプターの優れた巡航性能にもその思想が表れている。さらに対戦術機にも注目しつつあり、ステルス性能の付与といった対BETA戦での効果が疑問視される試みにも着手している。 目次 米国陸軍F-4 ファントム Phantom F-15 イーグル EagleF-15C F-15E ストライク・イーグル Strike Eagle F-15・ACTV アクティヴ・イーグル Active Eagle F-16 ファイティング・ファルコン Fighting FalconF-16C F-22A ラプター RaptorF-22A EMD Phase2 ラプター先行量産型 米国海軍F-14 トムキャット TomcatF-14Ex スーパートムキャット F-18 ホーネット HornetF-18E スーパーホーネット Super Hornet 米国陸軍 F-4 ファントム Phantom 宇宙開発用の大型MMU(Manned Maneuvering Unit=船外活動ユニット)を原型に米4軍(陸・海・空・宇宙)の共同開発機NCAF-Xが米国国防省のトライアルから選出され、1974年米軍に正式採用された人類初の戦術機。 実戦配備時に、補助兵装としてCIWS-1(65式近接戦用短刀)、CIWS-2(74式近接戦用長刀)、WS-16(突撃砲 105mm滑腔砲・20mm機関砲)を同時に採用した。 F-15Eが主力である2001年現在は全機退役し、海外へ払い下げられている。海外ではマイナーチェンジを繰り返しながら現在でも使用され、人類戦力の中核を担っている。また、アビオニクスの近代化と装甲の軽量化、跳躍ユニットの強化によって準第2世代程のスペックを持つE型がアフリカ戦線等で運用されている。 F-15 イーグル Eagle 米国軍がF-4の後継機として開発した第二世代戦術機。西側関係者には最強の第二世代機と呼ばれる傑作機。 1978年の東欧州大反攻の戦訓を取り入れて開発された。マクダエル・ドグラム社製。第三世代戦術機が制式化されつつある現在もF-4に次ぐ配備数を誇り、米軍内でも引き続き使用されている他、世界各地で輸出型あるいはライセンス生産型が使用されている。また発展性を考慮した設計的余剰が担保されているため、局地戦仕様や現地改修機など数多くのバリエーションが存在する。 F-4や帝国製戦術機とは異なり、F-15シリーズのウェポンベイ(近接戦闘用短刀や予備弾倉などを収容するスペース)は膝部装甲ブロックに配置されている。 基本的な運用思想の違いから帝国軍が長刀を装備しているのに対し、米軍機は近接戦闘装備がナイフのみとなっている。 F-15C F-15Cは初期量産型であるF-15Aに改修を加えた量産機であるが、その外見上の違いはほとんど無い。C型はF-15シリーズの中で最も機数が多い生産型で、初期型のF-15Aに比べて稼働時間の向上を中心とした改良が図られている。 F-15E ストライク・イーグル Strike Eagle F-15をベースに、兵装搭載量の増加、アビオニクスの強化、複合装甲の採用等に加え、機体構造の見直しによる統合的な改修を施した最新のE型は"ストライク・イーグル"の愛称で呼ばれており、第二世代最強の戦術機と謂われている。外観はC型と同一であるが、中身は全くの別物と言っても過言ではないため、一部では2.5世代機、あるいは準第3世代機として分類されている。 F-15・ACTV アクティヴ・イーグル Active Eagle 2001年現在運用試験が行われているF-15 イーグルの改修型。F-15を安価で準第3代世代機にアップデートするフェニックス構想に基づく、ボーニング社の概念実証機。低コストのモジュール追加とアピオニクスの換装によって機動性を強化し、対BETA殲滅能力を高めることを目的としている。 F-15・ACTV実証機は諸外国へのアピールも兼ねて、“プロミネンス計画”下に於いてアルゴス小隊にて運用評価試験が行われており、2001年初頭の段階で実用化の最終段階に至っている。 F-16 ファイティング・ファルコン Fighting Falcon ゼネラルダイノミクス社(米国)が開発した軽量第二世代戦術機。 1980年代に配備が開始された高性能第二世代機F-14トムキャット、F-15イーグルは、その性能故に調達コストが高騰し、国防予算を圧迫、予定調達数を大きく割り込ませる結果を呼び、より安価で高性能な第二世代機・F-16を誕生させた。 F-15に比べ小型・軽量故に拡張性は低いものの、各部に革新的技術を多く採用しており実戦においては、非常に高い機動性と運動性を発揮し、高い格闘戦能力を有する。 1986年、配備開始。 F-16C (画像左) 国連軍ユーコン陸軍基地では、肩部装甲ブロックと下腿部が大型化され、主に耐久性の向上と作戦稼働時間の延長が図られている。 F-22A ラプター Raptor 米国陸軍の次期主力第三世代戦術機。 ロックウィード・マーディン社製、G弾によるハイヴ攻撃との統合運用を前提として開発された機体で、ハイヴ内の戦闘よりも地上に於けるBETA制圧を最優先の任務として開発された。 配備数は少ないが、現行配備されている他の第三世代戦術機を圧倒する隠密性と機動性を持ち、戦域支配戦術機の異名を持つ。 イーグルを更に刺々しくした様なデザインが特徴で、従来のゴーグルではなく、虫のような単眼・複眼をした頭部センサーが特徴。 対戦術機戦闘を視野に入れた設計をされており、正面からの接近ですらレーダーから発見されにくいステルス性能(配置転換や移動等では味方に見つけてもらうためにノイズメーカーを装備している)、新型ジャンプユニットによる桁違いの推進力等、戦後のアメリカによる支配を考慮に入れられた機体。足底の接地樹脂ワンセットで第一世代機が買えるほどの特注品を使用している。 2001年3月にアメリカ合衆国・バージニア州ラングレー陸軍基地に、1個小隊4機が初めて実戦配備された。 2004年4月1日時点、日本帝国次期戦術機候補の中では最も優れた性能を持つとされており、米陸軍での制式採用から3年が経過している事から、信頼性の点でも実証されている。一方、候補機の中では最も高価な機体調達費用や、米国議会による武器輸出規制の対象化が不安材料となっている。 余談ではあるがクロニクル02にてグラフィックが一新。オルタ本編よりスマートな印象となっている。 F-22A EMD Phase2 ラプター先行量産型 本機は米国陸軍のATSF(先進戦術歩行戦闘機)計画で開発されたF-22AラプターのEMDフェイズ2(先行量産型)である。試作型(YF-22)で発見された欠点はすべて改修されており、実戦配備されたHRP(全規模量産型)と遜色ない機体性能を有している。低燃費高速性や高速巡航能力、高度なスタンドオフ砲撃特性などの諸要素を持ち、さらには対人類兵器戦闘を想定したステルス機能までも搭載しているため、機動砲撃戦のみならず近接格闘戦においても従来機を遙かに上回る性能を誇る。米国陸軍第65戦闘教導団「インフィニティーズ」に配備されたEMDフェイズ2のF-22Aには当時新開発された濃紺色の電波吸収塗料が使用されている。なお、HRPでは最新バージョンの濃緑色が採用されている。 F-15と100回戦って負けなしとか、F-18と200回戦って1回も負けなかったとか、とんでもない伝説(記録)を持つ。 F-16とのキルレシオは144対1。 本機には通常電子戦専用機でも無ければ装備しようとさえ思わないレベルの統合電子戦システムが標準装備されており、アクティブジャマーを駆使することで戦術機のセンサーを眩ますことができる。また極静穏モードで音も無く歩行することで、戦術機の振動音センサーに捕捉され難くしている。 跳躍ユニットには超高速巡航も可能なF119-PW-100エンジンを搭載している。 米国海軍 F-14 トムキャット Tomcat 1982年、配備開始。 空母機動艦隊を中核とした洋上展開部隊での運用を前提に、長距離ミサイル攻撃による上陸支援を主とし、中・近接制域戦闘をも視野に入れて開発された機体である。大型クラスターミサイルの運用を目的に、米国海軍機動部隊の投射戦力として開発・製造されたグラナン(現ノースロック・グラナン)社製第二世代戦術機。匍匐飛行による部隊単位の高速一撃離脱戦術を前提とするため、コクピット管制ユニットは複座型が標準仕様とされており、前席には操縦士、後席にはレーダー管制官が搭乗する。 F-14Ex スーパートムキャット イラン陸軍とノースロック・グラナン社が共同開発中の準第三世代戦術機。→F-14Ex F-18 ホーネット Hornet ノースロック(現ノースロック・グラナン)社が開発した艦載用第二世代戦術機。 F-16の稼働時間の短さに不安を持っていた米海軍がその搭載能力と稼働時間に対する運動性のバランスに目を付け改修を指示。数年を経て海軍用多目的戦術機F-18として制式採用された。 F-18の開発はノースロック社だが、生産は海軍の意向によりマクダエル・ドグラム(現ボーニング)社が担当した。 第2世代機としてはF-15に次ぐ性能を持っている。 F-15よりも安価であり、F-16よりも汎用性が高いため輸出用としても需要が高く、オーストラリアなどの国々に配備されている。 1987年、配備開始。 F-18E スーパーホーネット Super Hornet (写真右) F-18にマクダエル・ドグラム社が大規模改修を加えて開発した強化改修型。第2.5世代戦術機に当たる。 原型となったF-18ホーネットからは、頭部モジュールの前後ストレッチによるセンサー収容容積の拡大と各種アビオニクス刷新による電子装備強化の他、肩部装甲ブロック両端へのサイドスラスター増設、腰部装甲ブロック及び下腿部の延長と大型化による防御力強化と稼働時間延長など、全面的な強化改修が図られている。機体の大型化に伴い、兵装搭載能力なども強化されている。 1994年の正式配備開始以来米国海軍母艦戦術機部隊、及び海兵隊戦術機部隊の中核を為してきたのみならず、F-15Eに並ぶ優秀機としてマクダエル・ドグラムの主力製品となり、性能の割には安価な戦術機として、大東亜連合、オーストラリア、アフリカ諸国にも導入されてきた。E型は海兵隊用の機体である。 国連軍ユーコン陸軍基地では、大東亜連合所属部隊が連合独自の第三世代機開発の基礎研究を行っている。
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戦術機一覧(世代別) 第一世代 第二世代 第三世代 1.5世代(準第2世代) 2.5世代(準第3世代) F-4 ファントム F-4E ファントム F-5 フリーダムファイター F-5E タイガーⅡ F-5G タイガーシャーク F-11 タイガー F-14 トムキャット F-14 AN3 マインドシーカー F-14Ex スーパートムキャット F-15C イーグル F-15E ストライク・イーグル F-15・ACTV アクティヴ・イーグル F-15SE サイレントイーグル F-16 ファイティング・ファルコン F-16XL F-18 ホーネット F-18E スーパーホーネット X-29 F-22A ラプター YF-23 ブラックウィドウⅡ F-35 ライトニングⅡ A-6 イントルーダー A-10 サンダーボルトⅡ A-10C サンダーボルトⅡ A-12 アヴェンジャー 77式 撃震 82式 瑞鶴 89式 陽炎 89式 陽炎・改 試02式 月虹 94式 不知火 94式 不知火・壱型丙 97式 吹雪 00式 武御雷 Type-00C 00式 武御雷 Type-00A 00式 武御雷 Type-00F 00式 武御雷 Type-00R 試01式 不知火・弐型 81式 海神 MiG-21 バラライカ MiG-23 チボラシュカ MiG-27 アリゲートル MiG-25 スピオトフォズ MiG-31 ブラーミャリサ MiG-29 ラーストチカ MiG-29OVT ファルクラム プロジェクト1.42/1.44 Su-11 Su-15 Su-27 ジュラーブリク Su-37 チェルミナートル Su-47 ヴェールクト トーネードIDS トーネードADV EF-2000 タイフーン J-35 ドラケン JA-37 ヴィッゲン JAS-39 グリペン ミラージュⅢ ミラージュ2000 ミラージュ2000改 ラファール クフィール ラビ J-8 殲撃8型 J-10 殲撃10型 J-11 殲撃11型 F-CK-1 経国
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登録日:2009/07/20(月) 21 16 29 更新日:2022/06/16 Thu 03 13 08NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 A3 TE age しら☆ぬい!! ウォードッグ マブラヴ マブラヴオルタネイティブ ユウヤの嫁 ロボット 不知火 主人公機 人類の刃 富士教導隊 戦術機 架空兵器 烈士 男のロマン 第三世代機 高スペック 「─米軍機に告ぐ。 直ちに戦闘行為を停止せよ。 繰り返す─直ちに戦闘行為を停止せよ」 ─不帰の覚悟を胸に秘め 人知が造りし鎧を纏い 命の火が尽きる時まで 刃を奮って戦場を舞う─ 不知火はマブラヴ オルタネイティヴに登場する戦術機の名称である。 本項では本機とその発展機について解説する、 その他 同名の内容については不知火等の項を参考にして頂きたい。 94式戦術歩行戦闘機 不知火 (TSF-TYPE94) 1994年から実戦部隊配備が開始された日本国産の第3世代主力戦術機。 元々は第1世代戦術機であるF-4J改 瑞鶴の技術情報を元に、河崎重工、富嶽重工、光菱重工の3社によって共同開発される予定であった。 しかし、第2世代戦術機開発を経験していなかっため開発が難航、 そこで帝国軍は先に第2世代戦術機F-15J 陽炎のライセンス生産を決定し、技術吸収を行った。 その際に蓄積された技術を元にして世界初の実戦配備型第3世代戦術機・不知火が開発された。(設計・開発自体はF-22A ラプターの方が先である) 元ネタは日米共同開発になる前に構想されていたFSX(*1)、名前は大日本帝国海軍の陽炎型駆逐艦の2番艦 不知火から(異説あり) ■主要装備 87式突撃砲 87式支援突撃砲 74式近接戦闘長刀 65式近接戦闘短刀 92式多目的追加装甲 92式多目的自律誘導弾システム 機体表面には新開発の対レーザー蒸散塗膜加工が施されている。 新素材や複合材開発により耐熱耐弾装甲を重要部に限定することで可動性向上と機体重量の軽量化に成功し、結果、機動性や整備性が従来機に比べて大幅に向上した。 同じ第3世代戦術機で米軍最新鋭機であるF-22A ラプターと比べるとスペック上は劣るものの、錬度次第では差を覆す事も可能なポテンシャルを持つ優れた機体である。 主に帝都本土防衛軍や富士教導隊などのエリート部隊に配備され、横浜基地ではA-01部隊にのみ配備(A-01部隊が元々一個連隊(108機)編成であった事や、帝都本土防衛軍、富士教導隊の主力が不知火である事を考えるとかなりの数が生産されていると考えられる) ちなみに富士教導隊は「仮想敵部隊(アグレッサー)」として露軍色の寒冷地迷彩で塗装されている。 順調に各部隊へ配備が進み、運用が進むにつれ、衛士や整備兵から様々な要望がなされているが、極めて困難な要求仕様を実現するために異例な程突き詰めて設計された結果、通常は考慮される発展性のための構造的余裕も極限までそぎ落とされたため、その要望に答えられていないのが現状。ただし、ソフトウェア改良による性能向上は行われている。 因みに日本国産機全てに言えることではあるが、機体特性の関係上アメリカ式の機動制御方法とは相性が悪い。 《発展機体》 ■不知火 壱型丙(いちがたへい) (TSF-TYPE94-1C) 既存戦術機強化計画の一環で開発された不知火の改造型。 武装の大型化に備え、フレームと各部アクチュエーターを強化。 更に機体から武装へ電力供給を行えるよう機体ジェネレーターを大型化した結果、機体の駆動系出力も約15%向上した。 一方でジェネレーターの大型化により、想定以上の機体稼働時間低下(燃費悪化)をまねく事に。 苦肉の策として専用OSを開発し、燃料・出力系の電子制御によりどうにか要求仕様は満たし、一応の体裁は整えるものの、機動特性にも深刻な副作用をもたらし、非情に扱いづらい機体になってしまった事や、強化計画が重装備化から運動性能重視に方向転換した為、既存の不知火を置き換えることはできなかった。 大量生産こそされなかったが欠点をカバーできるベテラン衛士たちからは、逆にこの機体をこぞって希望したため横浜奪還後に再評価プログラム実施、専用OSを削除したNタイプが大損害を被った帝国軍への戦力補充の一環として100機近くが追加生産されている。 現在は次世代機開発のデータ収用や機体出力を求め、燃費の悪さを運用方法でカバーできるベテラン衛士用として一部部隊に実戦配備される。 機体カラーに、フェリス・カモフラージュと呼ばれる機体の形状や飛行速度、移動方向などを欺瞞するための迷彩塗装が施されているが、視覚に頼らないBETAに対して効果は認められない。 劇中で初登場した際には電磁投射砲の運用シミュレーションで、不知火壱型丙の再評価プログラムの一環。後に帝都防衛戦にて唯依達の教官であった真田大尉やその部隊と内閣直属の特殊部隊ようにステルス装備を追加されて運用される実機も登場した。 ちなみに跳躍ユニット主機は武御雷と同じものが使用されているが、一般出身者が搭乗するC型の物ではなく高機動型武御雷(Type-00F/A)と同型のものが使用されている。 ■不知火 弐型Phase1 (XFJ-01a/b) 1999年の本州奪還作戦『明星作戦』で一応の勝利を収めた日本帝国は、退役間近な撃震代替機に位置付けるべく、一時凍結されていた不知火改修計画を再開。 しかし、当時の国内有力メーカー各社は不知火及び武御雷の後継となる次期主力戦術機開発に全力を注いでいた為、不知火改修は事実上放置されていた。 その停滞を打破するため、カンフル剤として急遽立ち上げられた日米合同の戦術機開発計画「XFJ計画」で誕生した日米混血戦術機が『不知火弐型』である。 帝国陸軍兵器廠第壱開発局副部長・巌谷榮二中佐が提案するこの計画は、米国先進技術と蓄積データ導入による開発障害のブレイクスルーを目的とする、帝国初の国際戦術機開発計画であり、河崎・富嶽・光菱の国内大手3社に撃震・陽炎の導入で実績のあるボーニング(旧マクダエル・ドグラム)を加えた4社が参加。 第3世代機と同等以上の機動性及び運動性確保 稼働時間の増加 最大兵装時の運動性低下率の局限化 という帝国側の要求に対しボーニングは、F-15・ACTVと同様の肩部・腰部大型スラスターと跳躍ユニット主機、脚部換装を中心とした強化改修を提案。 日本側もこれを了承し、計画は2001年4月よりアラスカ・ユーコン基地で本格的に始動した。 外見上壱型丙との差はないが壱型丙の欠点である稼働時間を解消するため、機体各部に出力効率が高く消費電力が少ない米国製パーツが組み込まれ、跳躍ユニットも従来より高出力のものに換装されている。 ■不知火 弐型Phase2 駆動系及び機関部等の内装系を強化するフェイズ1改修後、前線で実証・実戦試験を経て、外装をMSIP強化モジュールに換装するフェイズ2改修を完了し、本来の姿へと変貌を遂げた試作一号機が2001年8月にロールアウトした。 頭部モジュールに最新のアクティブ電子走査レーダーに加え、新方式の戦術前方監視赤外線装置を搭載して索敵・目標補足能力を強化。 肩部装甲ブロックにスラスターノズルが追加され、脚部延長と大型化による運動性、機動性向上と推進剤容量増大が図られている。 腰部装甲ブロックには西側戦術機では初のスラスターモジュールが追加されているが、これはソ連製戦術機の高い機動近接格闘能力に衝撃を受けたボーニング開発陣が、急遽追加開発したものである。 1番機(XFJ-01a)はユウヤ・ブリッジス少尉。 跳躍ユニットにはジネラルエレクトロニクスF-140エンジンを搭載。機体色は紅白のデモカラーから後に視認性を抑えるために、各部の発行パーツを二番機の部品を転用しカラーもモノトーンに変更。 2番機(XFJ-01b)はタリサ・マナンダル少尉。 跳躍ユニットにはプラッツ&ウィットニーF133-PW-100を搭載。 機体色は淡いパープルグレーを基調としたもの。 ユーコン基地での試験終了後試01式戦術歩行戦闘機として試02式戦術歩行戦闘機月虹と共に帝国軍で試験が行われた、がその最中12・5事件によって F-22にトラウマを植え付けられた上層部はステルス性能で勝る月虹採用に意見が大きく傾きそちらでほぼ内定してしまう。 しかし政夷大将軍の一声によって決定が覆され本機の採用が決まり04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04)の名が与えられた。 なお試験段階でMk-57中隊支援砲の採用試験も本機で行われ02式中隊支援砲として正式採用されている。 試験を行った部隊はかつて伊隅ヴァルキリーズの隊員で同隊の数少ない生き残りである涼宮茜などで構成されたイスミ・ヴァルキリーズがある。(*2) ■不知火 弐型Phase3 当初帝国軍要求仕様であるPhase2を持って計画は終了する予定であったが、試験の最中ソ連が第三世代機Su-47を導入したことからハイネマンの提案により、ボーニング社の予算提供を受けて追加改修された。 外見は大きく様変わりしており頭部以外はハイネマンが設計したYF-23に酷似している。 そのため兵装担架も4つに増えており、ブレードベーンなども多数増設されるなど不知火の面影がなくなっている。 開発にはYF-23開発者であるハイネマンも携わっていたことから様々な疑惑を囁かれたが、開発サイドはYF-23のステルス技術は既に陳腐化しており、あくまで空力特性などの 観点から見てYF-23が適正であったと説明している。 こちらも2機のみで外見上は塗装以外は同じで塗装自体もPhase2とそれぞれ同じ仕様になっている。 ただしハイネマンの愛弟子の息子であるユウヤが搭乗する1番機には「JRSS」・「第2世代アクティブステルス」といった特別な装備が施されている。 前者はかつてハイネマンがYF-23用に開発したもので撃破された機体から補給、給電を行うという代物。 YF-23は不採用になったもののこの機能はF-22に搭載されており、一説にはこのせいでその後のYF-23の売り込みが失敗したとも言われている。 後者はF-22よりも発展したステルス技術で簡単に言えば他のコンピュータにハッキングしその情報を書き換えるという代物。 その危険さからTE終盤まではこの機能の存在は封印されていたが、封印が解かれてからはこれらの機能は十全に生かされている。 なお2番機はこれらの機能がオミットされたものでそれ以外の仕様は1号機と同じである。 あくまでソ連への牽制として改修された仕様であるが、巌谷中佐は撃震の置き換えがPhase2に対しPhase3は不知火の置き換えになるのではないかと推測しており、 オルタより後の世界線の一つでは「極光」として採用され、米国民にも「極東の守護神」として知られ原型機のYF-23とデモ飛行を行う世界もある。 運用部隊 上記の通りオルタ本編でも青い国連軍仕様は武達、A-01部隊(伊隅ヴァルキリーズ)機でもあり、甲21号作戦、横浜基地防衛戦と長きに渡り戦場を共にした実質中盤の主人公機。 TEでも主人公であるユウヤが日本製戦術機の慣らしとして搭乗した吹雪から乗り換えて以降、改修を重ねて最後まで搭乗している。 アンリミテッド・ザ・デイアフターでもシアトル駐留軍が使用しており、響や柚香達『ウォードッグ』のメンバーも搭乗している。 外伝編を含めれば武、ユウヤ、まりも、あきら、みちる、響と多くの主人公が搭乗した機体である。 立体化 国連軍仕様の不知火は本編では中盤の主役機というのもあって数多く立体化されている。 特にボークスの展開していたアクションフィギュアのA3シリーズでは最初期に立体化されそれぞれポジションごとの装備別で発売された後にリメイク版も発売された。 リペイントで済むこともあり帝国軍の不知火も国連軍が立体化されたものでは発売されているものも多い。 12・5事件でクーデター側の切り札として登場した露軍迷彩が施された富士教導隊所属機はA3でのみ商品化された。 不知火 壱型丙と不知火 弐型Phase1はその独自な塗装もあってかA3以外での立体化は同じボークスのガレージキットが出ただけであった。 なお目玉ともいえる電磁投射砲も立体化されたがまだこの時は砲以外の装備の仕様が決まっていなかったためケーブルやバックコンテナなどは付属しない。(*3) 不知火 弐型Phase2は後半主役機なのもあって多くの立体化が発売された、帝国軍仕様は雑誌掲載でしか出なかったにも関わらずA3とコトブキヤで立体化されている。 不知火 弐型Phase3はA3シリーズが終了していたこともありコトブキヤの1/144スケールのみで立体化された。 「Wikiに告ぐ。項目削除などクソ食らえ。繰り返す─項目削除などクソ食らえ」 「─What s up? (なにッ?)」 「全てを消して逃げ帰った貴様らが今更ここに何の用だ。追記・修正忘れでもしたのか、間抜けめ!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 誰か弐型とYF-23の関係追記してくらさい -- 名無しさん (2013-06-18 10 46 32) 前線のパイロットいわくこんなのより陽炎をよこせと大不評な機体 -- 名無しさん (2014-04-21 22 03 18) んなこと誰も言ってねーよ -- 名無しさん (2014-04-21 22 22 18) 世界初の第三世代機だということを書いたほうがいいのでは -- 名無しさん (2014-05-12 18 59 07) 出来の良い機体だからこそ改修を多く求められたんだよな -- 名無しさん (2014-08-08 11 38 33) 設定的に世界初の第三世代機を目指した急増品としか思えない -- 名無しさん (2014-08-08 22 04 50) ↑世界初を目指した訳じゃないけど、あながち間違ってもないね。日本帝国は当初、第二世代をとばして第三世代の戦術機を求めてるから -- 名無しさん (2014-08-08 22 41 30) 設計に余裕がないということは急速に陳腐化するということか… -- 名無しさん (2014-08-08 22 53 38) 言っちゃなんだがF-15のデッドコピーみたいなもんだしね -- 名無しさん (2014-08-08 23 04 27) ↑2 ちょっと違うかな。むしろ第三世代の戦術機としては安定した性能だしね。欲張りに改修を求められるだけで…ただ、第四世代戦術機が出たらその限りではないと -- 名無しさん (2014-08-08 23 44 04) ↑機体のモデルが無い日本の戦術機は -- 名無しさん (2014-08-08 23 50 41) ↑ミスった続き モデルが実際に運用されてるアメリカの戦術機に比べて汎用性と伸び代が無いんだよねどうしても -- 名無しさん (2014-08-08 23 52 05) 国産に拘って性能発展性が頭打ちでアメリカに頼んだら腕以外のほとんどのパーツが向こう性になって劇的に改善は皮肉と言うかもうギャグと言うか -- 名無しさん (2014-08-09 00 00 35) ↑でも結果的にアメリカ技術のノウハウを得れた上に不知火の改善もできたんだし無駄ではないな。それに日本帝国はアメリカの技術を不知火開発の時点で多く吸収してるしね -- 名無しさん (2014-08-09 00 27 01) アメリカおっかけても陽炎の次で頭打ちだったしね -- 名無しさん (2014-08-09 01 44 12) ↑そんなに不知火嫌いなんか? -- 名無しさん (2014-08-09 01 50 01) ↑2 頭打ちって…アメリカどころかマブラヴには第三世代より先の戦術機は登場してないよ -- 名無しさん (2014-08-09 01 59 54) ↑だな。↑3 の考え方だとアメリカはラプターで頭打ちって言ってるようなもんだしw -- 名無しさん (2014-08-11 01 49 14) 明らかに未プレイなマブラヴアンチが荒らし書き込みしてるな。 -- 名無しさん (2014-10-30 11 14 24) 未プレイアンチが無知を晒しててワロタw -- 名無しさん (2015-04-10 13 11 54) 不知火は拡張性を除けば第三世代機としては十二分な性能なんだけどな。コメ欄の荒らし野郎は何考えてんだ? -- 名無しさん (2015-04-10 13 17 42) 不知火の次期量産機でコンペに上がったのがF-15SEと不知火セカンドの2機種。純日本機は無いから、「不知火の次で頭打ち」というのはアナガチ間違いとも言い切れない気がする。 まぁ次々量産機コンペにはTE始めで言及している国産新型機が出るだろうけど。 -- 名無しさん (2015-04-29 20 36 11) F-15SEあれ時事ネタに飛びついたぽっと出の癖に長々と開発経緯が語られた不知火弐型と一緒にしちゃアカンと思うの。原作者のF‐35嫌いが登場理由みたいなもんだしな。 -- 名無しさん (2015-07-31 14 45 38) ラプターを倒せる時点で足りない拡張性を補えるだけの性能とポテンシャルは十分に持ってると思うが…。BETA相手でなければ拡張性の無さなんて問題にならなかったんじゃない? -- 名無しさん (2015-10-15 22 58 54) ↑マブラヴは他のSFやロボット作品みたいに、新兵器がポンポン出来るわけじゃない。イーグル系列が20年近く改修されて運用されてるし。配備開始時点で拡張性がないから、性能が頭打ちってのは兵器として色々微妙。 -- 名無しさん (2015-12-01 19 52 54) 第三世代機って言っても基準がアビオニクスを光ファイバーにしたかどうかで機体のスペックでの基準じゃないから優秀かどうかなんて関係ない -- 名無しさん (2016-01-11 21 58 26) 本当に第三世代機として優秀なら機体の改修要望に[第3世代機と同等以上の機動性及び運動性確保]なんて出すわけないだろ -- 名無しさん (2016-01-13 21 32 21) 第3世代の基準は満たしてるものの他国の後発第3世代機の平均には及んでないって感じなんだと思う。開発当初は高性能だったけど同世代の後発機にどんどん抜かれたという現実の零戦みたいなもんじゃないか? -- 名無しさん (2016-01-17 17 51 10) せいぜいF-15Eと同等かそれ以下じゃね -- 名無しさん (2016-01-31 02 57 43) ↑いや、それはない。例え悪いけど、それじゃ不知火にやられるラプターって何なん?って話になる。 -- 名無しさん (2016-01-31 09 49 24) ↑あのラプター実はウィルス仕掛けられていて(アメリカ側の細工)操作が狂ったから撃墜されたんだよね -- 名無しさん (2016-01-31 10 12 28) 2.5世代機のステップとばした機体だから2.5世代機と相互にフィードバックしながら作った他国第3世代にいろいろ劣る面があるんだと思う。弐型はそこらへんの技術をフィードバックしたみたいな -- 名無しさん (2016-01-31 12 30 16) 性能がどうあれ、かっこいいから問題ない -- 名無しさん (2016-03-29 18 02 26) ↑x2 -- 名無しさん (2016-10-25 19 50 29) ↑x3 ウォーケン少佐の機体はそうだが他の2機は正常な状態だったぞ -- 名無しさん (2016-10-25 19 51 54) 主人公機だからどうしても贔屓目に見てしまうが、ぶっちゃけ第三世代の機体の中ではかなり弱い部類。ただ陽炎以下は流石にあり得ない、というかプレイ済みの奴がそんなこと言うはずがない -- 名無しさん (2017-01-13 18 53 08) なんというか個人的に勝手に思ってるが第2世代モビルスーツに対するガンダムmk-Ⅱみたいな立ち位置だなぁと思った。それはそれとして不知火大好きだわ。 -- 名無しさん (2017-04-26 23 23 41) 弐型P2は開発経緯はいいんだけど -- 名無しさん (2021-05-02 15 49 22) 名前 コメント
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登録日:2012/10/07(日) 02 39 30 更新日:2024/01/09 Tue 13 15 38NEW! 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 Su-47 スフォーニ ソ連 トータル・イクリプス ナイフのおばけ ビェールクト マブラヴ マブラヴオルタネイティヴ 人類のナイフ 体は剣で出来ている 全身ナイフ 戦術機 「互角では許されない」 「それは敗北に等しいのだ…」 #30-The butterfly dreamより ビェールクトはマブラヴのトータル・イクリプスで登場するソ連製の戦術機であり、作中ソ連のキレたナイフのような設計思想を形にしちゃったような戦術機である。 ◆主な衞士 ドミトリー・カヴェーリン ビェールクトはスフォーニ設計局が開発した第三世代局地戦術機である。あとナイフ。 1999年に部隊配備が始まり2001年には次期主力の座をかけてMiG-29OVTとの性能比較試験が行われている。 戦術機史上屈指の機動近接格闘戦性能を誇るチェルミナートルをべースにハイヴ攻略・制圧戦における密集格闘戦を主眼に再設計が施されており、最大の特徴は西側製最新アビオニクスの導入とOBLへの換装である。だからこそのナイフ。 これは近接戦性能向上を図り増設・大型化されたスーパ―カーボン製ブレードべーンによってより制御困難となった空力特性を補佐するための処理だが、高効率・高出力化された跳躍ユニット主機との相乗効果によって、三次元多角形機動とも言うべき驚異の運動性を獲得している。 …わざわざ空力特性補佐処理してまで大型ナイフくっつけちゃうあたり流石ソ連と言うべきか、いつも通りにソ連のキレた思想は元気です。 本編の模擬戦においても一瞬で高速機動中に運動ベクトルを真逆にする等荒業を成し遂げている。 また、踵に折り畳み式のジャックナイフ状のブレードが装備されている。下向きに展開する事により蹴ると同時に相手を切り裂く事が可能になっており密集近接戦闘の能力の向上に繋がっている。 戦術機の踵にナイフくっつけてまで格闘戦しちゃうあたり、今日もソ連は平常運転。 「両肩と両腕だけじゃあ足りねえんだょ!!爪先と踵にもナイフくっつけて敵を刻むんだよ!!HAHAHAHAHA!!!!!!さあ次は投げナイフだ!!」 ※台詞はイメージです。あと投げナイフのくだりはテキトーです。 更に新設計の大型脚部を採用したことにより30%の連続稼働時間の増加にも成功している。 ちなみにこの臑の大型化とハイヒールによりSu-37より背が高い。ただしヒールはナイフで出来ている。 2001年の時点では、第43親衛戦術機甲師団へ通常型の配備が進められている。 トータル・イクリプスでは第一部のラストに登場した。またトータル・イクリプスではビェールクトをべースに強化改修されたE型実証実験機が、「ユーコン事件」の翌日にソビエト陸軍中央戦略開発軍団・331特殊実験開発中隊に搬入された。 この時完全非公開の下で同志サンダーク大尉(ユーコン事件鎮圧で昇進)のSu-37UBと実機対人戦が行われたが80%の完成度にもかかわらずSu-37UBを圧倒している。 ナイフの量が違うのだよ!!ナイフの量が!! ちなみに吉宗鋼紀氏によると鬼神とか悪魔的なイメージだとか。 追記修正は全身刃物の戦術機に頬摺りしながらお願いします、同志諸君。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 全身これ刃物、という点では武御雷と同じだけど、ちゃんと量産を考慮しているあたりは凄い。大型ボディに大出力を備えるのがスフォーニ設計局の特徴だし、大型故に設計余剰もあるから後々の拡張も考えると物凄い優秀。 -- 名無しさん (2016-07-02 16 37 11) 消費エネルギーなしで攻撃できるのはでかいわな。磨耗はするだろうけど。 -- 名無しさん (2017-12-04 09 55 00) ハイブの奥深くまで斬り込んで自爆で殲滅するという根っこの部分はソ連っぽい設計思想 -- 名無しさん (2021-03-24 20 08 05) 名前 コメント
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登録日:2012/11/17(土) 16 09 43 更新日:2023/07/24 Mon 23 24 14NEW! 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 F-4J改 age トータル・イクリプス マブラヴ マブラヴオルタネイティヴ 帝国斯衛軍 戦術機 日本帝国 瑞鶴 「皆さんご覧になって? あれが私たちが卒業したら乗ることになる、82式戦術歩行戦闘機」 「瑞鶴よ」 瑞鶴とは、ageの『マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス』に登場する戦術機。 ▽目次 【概要】 【開発経緯】 【バリエーション】【Type-82R】 【Type-82F】 【Type-82A・Type-82C】 【活躍】 【立体化】 【余談】 【概要】 制式名称 82式戦術歩行戦闘機 F-4J改 通 称 瑞鶴(ずいかく) 主要兵装 74式近接戦用長刀 65式近接戦用短刀 87式突撃砲 92式多目的追加装甲 戦術歩行戦闘機『F-4 ファントム』のライセンス生産機『77式戦術歩行戦闘機 F-4J 撃震』を設計ベースとし、帝国斯衛軍向けに再設計した機体。 系統的にはMiG-21 バラライカと同じF-4の改造機。 よく見たらフォルムが似てるだけで太腿と跳躍ユニットくらいしか原型機との共通点は無い。 撃震よりも国産パーツの割合が高く、ヨーロッパ戦線の戦況情報の分析により機動性を重視した第二世代機に近いコンセプトで開発が行われ、アビオニクスの国産化・各部モジュールの再設計・軽量化等が施され空力制御も本格的に導入されたため運動性能・機動性は20%ほど向上している。だが、整備性や稼働時間、操作性がやや悪化している。 また独自のレーザー警戒装置搭載により光線級レーザー初期照射感知能力が向上している。帝国陸軍のF-4Jと同じく、近代化改修が200回近く施されており、性能の向上が行われ続けている。 また、この瑞鶴で培われた技術とF-15の設計を組み合わせて発展させた機体が不知火(戦術機)であり、日本帝国製戦術機の元祖である。 アニメ版TE第1~2話、ゲーム版TE「帝都燃ゆ」では篁唯依ら短期練成しか施されていない学徒兵の機体として後方であった嵐山補給基地に配備されていたが、戦線崩壊に伴い参戦、経験や練成が全く足りてない上に初陣の精神負荷を薬物で麻痺させた判断能力の低下などが重なり、性能を全く活かせず次々に撃墜され全滅した。 また朝鮮半島では綾峰中将の独断行動によって危機に陥った国連軍を救助するために瑞鶴1個中隊が決死の足止めを行い全滅。 さらに京都撤退戦では斯衛軍第16大隊が斑鳩崇嗣の指揮の下殿を務め、30機近くが未帰還となりつつも任務を全うした。 野に朽ちて果てようとも留めおかまし大和魂、受け継がれ未来を紡ぐそれが瑞鶴という機体である。 【開発経緯】 79年から開発が始まった瑞鶴だったが、その際に光菱/河崎/富嶽の開発陣と帝国城内省間で一悶着があった。 城内省(城)「斯衛軍に配備する戦術機欲しいお!! もちろん100%国産専用機だお!!」 メーカー(開)「えっ…撃震始めたばかりなのに…んなノウハウないし、工場作れないよ…作業員も今育成中だから、人手も、技術も、資産も足りないから無理。」 城「いいから作れ!! これは命令!!」 開「無理を技術と情熱で押し通すのが我らの誇りだが、本当に無理なことは無理なので無理だ。」 城「F-4をそのまま使うのは沽券に関わる。専用機は必須だ。」 開「じゃあ、米に行ってる連中帰ってきてからF-4をたたき台にした改造機ならどうよ?」 城「じゃあ撃震ベースでもいいや…でも絶対、撃震より高性能にしろよ? いいな、絶対だぞ!」 こんな感じで無理難題を押し付けられたが、ヨーロッパ方面へF-4(輸出)が回され後回しにされた日本への補填として軍民200人余りが渡米、アメリカにて戦術機の製造・開発のノウハウを学び帰国したことで何とか開発は進み試作機もトライアルで良好な結果を残し、82年に制式化されて引き渡された。 【バリエーション】 後に運用する武御雷と同様、6色に色分けされている。 武御雷と違い、頭部自体は全て同じである(バイザーの形状だけが若干異なる)。 【Type-82R】 紫は将軍家、青は五摂家の機体。 青色は1998年の京都防衛戦終盤の撤退戦にて、第16斯衛大隊指揮官の斑鳩崇継が搭乗し戦った。 【Type-82F】 赤は五摂家に近しい有力武家、山吹は譜代武家向け。 赤は京都防衛戦時に月詠真那や真耶が搭乗。 山吹は同じく京都防衛戦時に篁唯依が搭乗した。 【Type-82A・Type-82C】 白いA型は一般武家向け、黒い機体は武家以外の衛士に与えられる機体。 【活躍】 雑誌連載にて若き日の巌谷中佐が開発衛士として関り、米軍との模擬戦で米軍の最新鋭機F-15を破ったことで知られている。 京都防衛戦ではまだ武御雷が試験段階であったため斯衛軍の主力として活躍しており、オルタ本編では登場しないものの、武御雷は配備が始まって間もなく量産性が低いためまだまだ数多くの瑞鶴が運用されているとされる。 (アニメ版では、クーデターの最中、帝都城の警備にあたっていた) 【立体化】 ボークスから限定品として青と赤、一般で黒の物がA3で発売され、ガレージキットで山吹の瑞鶴が発売された。 ただ青と赤は突撃砲を装備したガンマウントが付属せず、武御雷の物を流用しても色が微妙に異なるという残念な点がある。 【余談】 本機には巌谷中佐以外にも親友であった篁唯依の父親も携わっているが、篁家は古来より武器の開発に長けた家系で戦術機開発の黎明期から携わっていたため莫大な富を得ておりそれによる言われなき風評被害を受けている。 唯依の母親は元々格下である篁家に嫁いだことでやっかみを受けていたことで体を壊し、唯依を生んで以降子供が出来なくなっている。 唯依は初陣では乗機を撃破され生き延びるも同期は全滅、父親も明星作戦にて戦死していると篁家の人間にとっては想い入れこそあれあまりいい思い出がない機体でもある。 なお、戦術機に長刀を持たせる、空力制御を機体制御に導入させるといった発想は篁唯裕の発案。 「閣下、頃合いに御座います。お下知を」 「皆の者、これが瑞鶴の項目ぞ!」 「殿を務める我らの追記修正ぶり、この千年の都に刻み込んでゆけ!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 新型機のイーグルを相手に勝利、純国産機への道を開いた素晴らしい機体 -- 名無しさん (2014-08-03 21 59 28) 確か最近派生機として翔鶴って出てきたよね -- 名無しさん (2023-07-24 23 24 14) 名前 コメント
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全シナリオクリア。戦術機はレア度が高くても装備が駄目だと全然意味無し。銃撃装備はハァ?何なのおま?ってぐらいに無能さが輝いてる。 - 名無しさん 2016-09-21 14 23 47 銃は使い方。マシンガンは使いやすいしライフルは防衛線向きだな。 - 名無しさん 2016-09-21 22 52 48 時間制限あるから足が速いので9割Sクリアしちゃったよ。友軍が広範囲マシンガン系かソード系なら自分はソード系できれば盾あり+Power系ミサイルポッドのスキル一発どーんの切替えだけで楽勝だったわ。 - 名無しさん 2016-09-22 11 33 16
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■ソビエト社会主義共和国連邦の戦術機■ 自国領土に多数のハイヴを建設され撤退を余儀なくされたソ連の事情はヨーロッパ諸国のそれに近く、戦術機の運用思想も同様の方向(平野部での密集近接戦およびハイヴ攻略)に基づいている。中でもソ連機の特徴の一つとして挙げられるものが、機体の各部にスーパーカーボン製ブレードを装備している点である。これはハイヴへの突入と、その状況で予想される密集状態でのBETAとの近接戦闘を重視していることの証明である。またBETAとの接触を想定してフレームも強化されている。 ミコヤム・グルビッチ設計局MiG-21 バラライカ Балалайка (F-4R)F-4R MiG-21bis MiG-23 チボラシュカ ЧебурашкаMiG-23MLD MiG-27 アリゲートル АлигаториMiG-27D MiG-25 スピオトフォズ Спирт-ВозYe-155 MiG-31 ブラーミャリサ Пламя-ЛисаMiG-31M フォックスハウンド Foxhound MiG-31SM フォックスハウンド Foxhound MiG-31 AN3(仮名) MiG-29 ラーストチカ Ласточка《9・12》 MiG-29M MiG-29OVT ファルクラム Fulcrum MiG-35 (MiG-29OVT) プロジェクト1.42/1.44 Проект1.42/1.44 スフォーニ設計局Su-11 Su-11TM Su-15 Su-27 ジュラーブリク ЖуравликSu-27SM Su-27M2 Su-27SK Su-32 Su-33 Su-37 チェルミナートル ТерминаторSu-37UB Su-37M2 Su-47 ビェールクト(ベルクート) БеркутSu-47E Su-47pzX1 T-50 PAK FA ミコヤム・グルビッチ設計局 MiG-21 バラライカ Балалайка (F-4R) 米マクダエルF-4ファントムのソ連ライセンス生産機F-4Rの現地改修機。ソ連はその国状から、より高い近接格闘戦能力を持つ戦術機を必要とし、F-4Rを徹底的に軽量化、機動力と運動性が強化されたMiG-21が完成した。F-4Rとの主な相違点は、頭部モジュールの設計変更、頭部メインセンサーを防御するワイヤーカッターの追加、肩部装甲ブロックの小型化、大脚部装甲の簡略化、脚部および腕部の再設計、跳躍ユニット尾翼形状の変更である。特に、頭部モジュール・メインセンサーカバー先方に装備された防護用ワイヤーカッターは、ソ連製戦術機の特徴として、ミグ、スフォーニ共に、以降の全てのソ連製戦術機に採用されている。F-4をベースにしているとはいえ、その操縦特性には大きな違いがあるため、通常、F-4からMig-21への機種転換には最低でも1日を要すると言われる。バラライカはロシアの弦楽器で、その三角形の胴体から三角翼機にしばしば使われる。1975年、配備開始。 F-4R F-4のソ連ライセンス生産機。補助腕と副腕の構造が簡略化されるなど、生産性を第一とした改修が行われている。一方で、戦車砲を戦術機の兵装として転用するために主腕が強化された(2008年発売のTE総集編Vol.1より) アメリカが開発した人類初の戦術機、F-4ファントムのソ連への供与バージョン。寒冷地用の改修が行われている。対BETA戦初期におけるソ連軍の主力戦術機として活躍したが、近接格闘能力の不足により、無為に消耗を重ねることも多かった。東欧諸国への配備は1975年以降となったが、これはソ連がアメリカの兵器であるF-4Rの東欧配備に政治的な懸念を感じたことが原因と言われている。(シュヴァルツェスマーケン 隻影のベルンハルト 第二巻「世界設定」より) MiG-21bis MiG-21の最終生産型。 MiG-23 チボラシュカ Чебурашка F-4ファントムベースのMiG-21バラライカに高機動格闘戦能力を付与するため、ミコヤム・グルビッチ設計局が独自に各部を再設計し、実用化したソ連初の純国産戦術機。跳躍ユニットの可変翼機構など、意欲的な設計が採用されており、その殆どが米国由来技術の模倣でありながら、準第二世代性能の獲得に成功している。しかし、前線での整備性においてMiG-21に劣るため、稼働率が著しく低く、衛士の評価も芳しくはなかった。ソ連政府は早々に再設計型の開発に着手すると同時に、応急処置的な改修を施した配備済みの機体を政治的影響力を維持する目的でアジアやアフリカへ安価にて提供、その後開発された発展強化型であるMiG-23MLD、MiG-27アリゲートルを自国の前線へと配備した。第一世代機と第二世代機の双方の特徴が見られる過渡期的な機体設計。あらゆる面でF-4の意匠を色濃く残していたMiG-21に比べ、独自の設計思想による軽量化が成されている。そのサイズや機体特性から考えればむしろF-5に近く、ミラージュⅢなどのF-5派生機の影響も受けている。密集近接戦において頭部メインモニターを守るワイヤーカッターを装備。前腕部外縁にはナイフシースがマウントされている。1980年、配備開始。TG連載時は、名称がスピオトフォズだったが、文庫化に伴いチボラシュカに修正された。Q.チボラシュカってなんですか?A.「ぱったり倒れ屋さん」 という意味 MiG-23MLD MiG-23の発展強化型。 MiG-27 アリゲートル Алигатори 第一世代戦術機の域を脱することはできなっかったMiG-23チボラシュカの発展強化型戦術機。そのほとんどが新設計の部品に換装された事から独自の制式番号が付与された。MiG-23と比較して、前線での整備性や稼働率に加えて、機動性、運動性においても格段に向上しているが、総合性能は標準的な第二世代水準の範疇に止まり、実戦配備時には既に旧式化していた。スフォーニ設計局のSu-27ジュラーブリク、ミグ設計局の新型機であるMiG-29ラーストチカが登場するまで、MiG-25スピオトフォズ・MiG-31ブラーミャリサと共に、実質主力としてソ連軍を支えた機体であり、2000年の段階においても戦術機配備数の約40%がMiG-23/27シリーズで占められている。機体を構成するパーツの9割を再設計した本機だが、MiG-23との外見上の差異は殆どない。機動性の向上により、頭部ワイヤーカッターは小型化され、また、通信や探知識別能力の向上のため、センサーマストは大型化されている。ナイフシースも大型化され、刃渡りの長いマチェットタイプの近接戦用短刀が納められている。アリゲートル は露語でアリゲーター(アメリカ鰐)のこと。1983年、配備開始。 MiG-27D MiG-27の改修型。 MiG-25 スピオトフォズ Спирт-Воз MiG-25スピオトフォズは、ミコヤムグルビッチ設計局(ソ連)が開発した第2世代戦術機である。ミグ設計局は、マクダエル社(米国:後にマクダエル・ドグラム)製第1世代機であるF-4ファントムのライセンス生産から得たノウハウを元に、整備性と近接格闘戦性能ではF-5フリーダムファイターを参考としながら、ライセンス生産機F-4Rの独自改修型であるMiG-21バラライカの開発に成功した。主力兵器の旧敵性勢力支配を嫌ったソ連政府の強い後押しを受け、ミグ設計局はそれ以降も基本思想、基礎技術をマクダエルのそれと共有しながらも、第2世代機であるMiG-23/27の独自開発を進めた。だが、根本的な開発基礎技術の不足、相次ぐ戦線後退によるインフラ喪失の影響から、完成した機体は常に西側主力機に及ばない性能に止まる。折しもアメリカでは、LWTSF計画(F-16・F-18の開発)に続き、第3世代機の開発(ATSF計画)が開始されており、焦るソ連もそれに引きずられる形で先進戦術機開発計画(MFPTI計画)に着手。支援砲撃能力と高速突撃能力を有する自己完結型ハイヴ攻略型のYe-155(後のMiG-25)と、強力な中、密集近接戦能力を持つ軽量高機動型多任務機9.12(後のMiG-29)という、ソビエト版Hi-Low-Mix構想が始動した。だが、高度な要求仕様を適える開発技術は元より無く、予想通り計画は難航。絶望的な技術格差に業を煮やした共産党政府は、アメリカの第2世代技術を研究するため、各国の前線からF-15の残骸を秘密裏に回収・集積し、F-4からMiG-21を生み出した流れと同様に、F-15をソビエト独自の運用思想を元に再設計し完成に漕ぎ着けた。MiG-21に続く本格戦術機として完成したYe-155は、MiG-25の制式番号を付与され、1987年に前線配備が開始された。 MiG-25の仕様要求は、核兵器運用を前提とした支援砲撃と高速突撃性能を活かしたハイヴ攻略能力であり、設計母体であるF-15(中近接レンジでの機動砲撃主体)のそれとは大きく異なる。大型の核弾頭誘導弾を携行するために強化された大出力跳躍ユニットと、搭載核兵器を用いた広域面制圧により戦域を直線的かつ最短距離で突破、地下茎構造に突入後は核弾頭弾の波状攻撃によって短時間でハイヴ制圧を行う、というものであった。そのため、損害が大きい近接格闘戦対応能力は殆ど考慮されず、機体はF-15より約20%大型化された。これは、ハイヴ周辺戦域及び地下茎構造にひしめくBETA群を突破するための前面装甲と機体耐久性(両前腕部のハードポイントには専用設計の多目的増加装甲が装備される)高速航行能力と航続距離の延伸が追求された結果である。ペットネームの「スピオトフォズ」とはロシア語で「アルコール運搬機」を意味する。これはMiG-25初の実戦部隊運用の際、その任務が事実上”核を用いた特攻”であることから、前線指令であるアルセニー・ボグダーノフ中将が、出撃する衛士になけなしのウォッカをすべて振る舞ったことから命名された。だが、その後も作戦内容に関わらずMiG-25の生還率は非常に低く推移したため、ペットネームの由来は「泥酔しなければ乗れない機体」だとする俗説が定着。中でも空軍出身衛士の間では、ソ連軍のIBCM(大陸間核弾道弾)SS24にちなんで「SS25」と揶揄されている。 Ye-155 MiG-25の試作機コード。支援砲撃能力と高速突撃能力を有する自己完結型ハイヴ攻略能力に特化した大型機として、各戦線から無許可回収したF-15の残骸から得た技術を基に開発が進められた。 MiG-31 ブラーミャリサ Пламя-Лиса MiG-31ブラーミャリサ(Пламя-Лиса:炎の狐)は、ミコヤム・グルビッチ設計局(ソ連)が開発した第2世代戦術機である。長引く劣勢による衛士の激減に困窮した軍部の要望から、ソ連首脳部は、核運用を基幹とする対BETA戦略の見直しを図り、より生存性の高い機体の開発を国内の各開発局に指示した。MiG-25をベースに、核弾頭誘導弾に代わり、AIM-54フェニックス(アメリカ製の対BETAクラスターミサイル)の運用を前提とした強化型、MiG-31の開発を開始、西側技術の導入もあって改修は順調に推移し、1987年には実戦での部隊運用が始まる。原型機とは打って変わり、そのしなやかな運動性と火力を評した前線衛士によって、ロシア語で「炎の狐」を意味する「ブラーミャリサ」のペットネームが与えられた。 AIM-54運用に伴うアメリカ製アビオニクスへの換装は、探知能力などの電子戦能力だけに止まらず、即応性を始めとする機体性能そのものに劇的な向上をもたらした。機体の性能向上と多任務化に伴う搭乗衛士の負担を減らすため、複座型管制ユニットを採用。後部座席に火器管制専任衛士を配置し、攻撃の精密性を高めている。また、新開発の軽量複合装甲を採用したことにより機体重量が大幅に軽減。運動性は約40%向上し、原型機の利点である長駆侵攻能力、高速直進性、高い兵装搭載能力に加え、結果として高度な近接機動格闘戦能力をも獲得するに至り、その実戦生存率は西側第2世代機の水準に達した。本格第2世代機性能を発揮するソ連初の戦術機となったMiG-31だが、オルタネイティヴ第3計画の作戦原型機選定に於いてF-14に敗れ、前代未聞の「計画主導国製装備の選定漏れ」という屈辱に濡れた。確かに個々の数値・性能では劣るものの、AIM-54の装弾数はF-14に比して4発多く、機体の調達コストは遥かに低いことから、要求仕様に総合的に照らし合わせれば必ずしも明確に劣っているとは言えず、国連の強圧的な事態収束、その後のソ連軍装備調達に於けるスフォーニ設計局の躍進(F-14AN3の保守整備を担当)などから、MiG-31不採用裁定の裏には極めて政治的な思惑があるとの疑惑が持たれている。 MiG-31M フォックスハウンド Foxhound MiG-31の西側改修機。 MiG-31SM フォックスハウンド Foxhound MiG-31の西側改修機。 MiG-31 AN3(仮名) オルタネイティヴ第3計画(AL3)の進行に有効な戦略強襲偵察機として、ソ連が提示したMiG-31改修案。ハイヴ突入能力と防御力以外プラス評価がなく、逆に機動性と運動性の不足による生還予測が著しく低いことから却下された。 MiG-29 ラーストチカ Ласточка ミコヤム・グルビッチ設計局が開発した第二世代戦術機。Su-27と同時期に開発され、それまでのソ連機同様高い密集格闘戦能力を誇る機体であったが、ペイロードが小さく、連続稼動時間が余りに短い事が災いし、主力戦術機の座を逃してしまった。しかしながら、Su-27ジュラーブリクとともにHi-Low-Mix構想のLowを構成する機体として主に極東地域に配備されている。頭部モジュールのワイヤーカッターや肩部ブレードベーン、前腕部モーターブレードなどSu-27と共通する装備を多く使っているほか、下腿部前縁にも大型モーターブレードが装備されている。F-16やF-18に匹敵する総合性能を持ちながら、近接格闘戦では上回るとの高評価により、コストパフォーマンスが高い機体として世界各国(東欧社会主義同盟や東ドイツなど)で正式採用されている。さらに、『プロミネンス計画』に於いては、東欧州社会主義同盟所属のグラーフ小隊によって強化型であるMiG-29OVTの開発試験が行われている。ラーストチカは露語で「燕」のことだが、女性に対する優しい呼びかけとしても使われる。対戦車ロケットに対する散弾防御システムを装備するが、これが標準装備なのかAH用装備なのかは不明。過去にサンダーク中尉(当時少尉)が搭乗していた機体。1994年、配備開始。 《9・12》 MiG-29の試作機コード。強力な中・密集近接格闘戦能力を持つ軽量高機動な多任務戦術機として、諜報活動で入手したYF-16/17のデータを基に開発が進められたが難航。Su-27の制式採用によって開発中止に追い込まれるが、そのSu-27の初期トラブルからチャンスを掴み、スフォーニからの技術提供を得て、試作機完成に漕ぎつけた。 MiG-29M 準第三世代性能へアップグレードした機体。競合相手のSu-27M2(Su-37)に敗れ、以降MiG-29の国内調達は打ち切られた。 MiG-29OVT ファルクラム Fulcrum MiG-29の発展型の概念実証機。MiG-35として実用化された。ノースロック・グラナン(米)との公式技術提携によって大規模改修されたMiG-29OVTは、『東の鷹』とも呼ばれ、F-15・ACTVの好敵手として、『プロミネンス計画』を象徴する成功例のひとつともといえる機体である。尚、西側企業との正式な技術提携によって改修された機体の愛称はNATOコードで称するのが通例であり、MiG-29OVTは『ファルクラム』と呼ばれている。MiG-29からの主な改修点は、機体の5%大型化による稼働時間の延長、アビオニクス換装とOBL化、スラスターの増設による高機動化、ブレードベーン形状の変更、出力強化型主機への換装による跳躍ユニットの大型化などである。 MiG-35 (MiG-29OVT) MiG-29の発展型であり、MiG-29OVTは、概念実証機。機体を拡張してペイロードを確保、主機も効率の良いものに変更した事で、連続稼働時間の短さを克服している。更に、跳躍ユニットに三次元ノズルが組み込まれており、機動力ではSu-37を上回る。制式仕様のMiG-35は第三世代機に分類され、OVTの基本仕様に加え、機体に対してやや大型のスーパーカーボン製ブレードが装備されている。ソ連軍主力装備の座をかけてSu-47との比較試験が行われている。 プロジェクト1.42/1.44 Проект1.42/1.44 1984年、ソ連軍の多機能前線戦術機計画(MFPTI=МФПТИ計画)に応じミグ設計局が開発を始めたのがプロジェクト1.42である。MiG-23/27が、第2世代戦術機としては凡庸な性能に留まった失敗を挽回するべく、米国のATSF計画機に対抗可能な第3世代機開発計画として開始され、1994年には、概念デモンストレーター機として1.44が試作された。1.42と1.44は共通点が多いものの、1.42はよりステルス性を考慮された機体設計であると言われている。現時点では詳細は不明な点が多く、制式採用されるかも不透明である。 スフォーニ設計局 Su-11 Su-11は、F-4Rの格闘戦性能と量産性に不満を持ったソ連軍首脳部のオーダーにより、スフォーニ設計局がF-5をベースに開発したソ連初の純国産戦術機、になる予定だった。"F-5R"という継承が存在する程の完全なコピー機でありながら、オリジナルに比べ連続稼働時間、兵装搭載能力の何れもが劣っていたため、またミグ設計局が独自に改修・再設計を施したMiG-21の生産が優先されたため、制式番号を付与されながらも量産に至らなかった。LD1の戦術機開発系統図では、F-4ベースとなっているが、それは間違い。 Su-11TM Su-11TMは、ソビエト連邦のスフォーニ設計局がF-5をベースに開発した第1世代戦術機である。ユーラシアを北上しながらソビエト領を徐々に蝕むBETAの進行に備え、ソ連首脳部は1974年から翌年にかけてF-4R(米・マクダエル・ドグラム)を緊急導入した。だが開発間もないF-4に、導入国の運用事情に合致した仕様を準備することは不可能であり、制式番号にロシアを表すRが付いていても、それは単なる寒冷地仕様に過ぎなかった。広いユーラシア中央部の戦場における中長距離の機動砲撃戦に関して、F-4Rは軍首脳部に高い評価を得たが、将来予見されるモスクワなどの主要都市防衛戦で重視される近接格闘戦能力の評価は著しく低かった。また、新概念兵器のため整備環境の構築と人材育成が後手に回り、前線での稼働率は日を追って低下していった。ソ連首脳部はアメリカの協力を得ながら生産インフラの整備を進めていたが、それが実稼働するまでは戦力増強を完成機の購入に頼らざるを得ず、F-4の弾数が世界的に不足している状況ではそれすら侭ならなかった。ソ連首脳部は軍部と協議の上で重装甲のF-4を諦め、より安価で軽装高校機動のF-5導入に活路を見いだそうとした。だが、完成を前に西側諸国からのオーダー分で生産枠は既に充たされており、アメリカ政府の高度な政治判断によって、運用試験中の先行量産型1個中隊12機が急遽ソ連に引き渡された。ソ連首脳部はこれを前線に配備せず、スフォーニ設計局に引渡し、ソ連初の純国産戦術機誕生を実現するための糧としたのである。同設計局は軍の要求仕様を反映しながらも、早期に生産ラインに乗せるべく改修は小規模に留めて開発を進めた。だが75年末、F-4Rをベースに開発が先行していたMiG-21(ミコヤム・グルビッチ設計局)が実戦配備となり、ソ連初の国産戦術機という栄誉を逃す。焦燥したスフォーニ設計局は開発期間をさらに圧縮し、翌年末に量産試験型のロールアウトに漕ぎ着ける。高価なMiG-21の不足を補い、より格闘戦に優れた安価な機体を渇望していた軍部と首脳部は、早々に制式番号を与えるほどの厚遇を見せ、期待の高さを示した。だが、性能評価試験でその態度は一変する。関係者に"F-5R"と揶揄されるほど変更点が少ない機体でありながら、原型機と比して連続作戦稼働時間が短く、兵装搭載量も劣っていたのだ。量産見送り後もスフォーニ設計局は独自に仕様の変更や改良を進め、ことある毎に再試験を申請し続けた。だが二度目の評価試験が行われることは遂になかった。76年以降、ソ連軍首脳部はMiG-21の性能にある程度満足しており、その生産に集中したい考えだった。スフォーニ設計局は第1世代戦術機開発を放棄し、第2世代機の研究にシフトする。これにより、Su-11は、制式番号を与えられながらもソ連軍機として一度も戦場を駆け巡ることなくその生涯を閉じた。だが、Su-11は第2世代機研究用のテストベッドとして中期型Su-11TMをベースに開発が続けられ、戦場での運用テストなど過酷な運用試験を精力的に継続し、その後のSu-15、Su-27開発に繋がるスフォーニ設計局の技術力向上と経験蓄積に大きく貢献したのである。主な仕様として一番印象に残るのは頭部モジュールで、密集格闘戦を想定し前方に向けて配されたセンサーマストであろう。近年のロボット物としても異質と言えるデザインである。(他作品で言えばアニメ版デモンベインのアトランティスストライク時における頭部ブロック変形時のような印象といえば理解してもらえるだろうか)伝統のワイヤーカッターも装備しており、Su-15に繋がる印象的な配置との事で、Su-15も同機と(ある意味)似たデザインなのかもしれない。胸部ブロックは側面に各種モジュール装甲(通常装甲から重装甲、予備弾倉コンテナなどのバリエーション在り)を装着できる仕様となっており、ミッションに応じた機体重量と装甲値の選択が可能となっている。また、機体の形状にMiG-21的アプローチがなされており、これはSu-11の量産を同機によって葬られた衝撃の大きさと、「ライバルでも良いものは学ぶ」というスフォーニの謙虚と真摯な姿勢を雄弁に物語っている。肩部装甲ブロック及び上腕外縁部には80年に最終型で実証実験されたカーボンブレードが装備されており、これは後のSu-27に繋がる固定武装の概念がこの頃から既に研究されていた事実。それこそがスフォーニの先見性の証左だろう。ソ連の状況を鑑みれば、上腕外縁部の複雑な短刀展開機構の排除はメリット以外存在しないのである。 Su-15 Su-11量産キャンセルの反省を踏まえ、汎用総合性能の強化を図った機体。設計の全面改修によってF-5に勝る格闘戦能力と連続稼働性能を獲得したが、最後の欠点を克服するための量産試験段階でMiG-23の電撃的な制式採用により、Su-11同様、制式番号を付与されながらも受注には至らず、また「ソビエト初の純国産戦術機」という栄誉も得られなかった。その結果、財務、技術の両面で行き詰ったスフォーニは、西側の技術獲得に活路を見出し、当時マクダエルの後塵を拝していたアメリカの兵器メーカー・グラナンに接触。同社による水面下での技術提供(主にF-14、ノースロックとの合併後はF-18も)の結果、Su-27を開発し、遂に念願の主力戦術機の座を獲得するに至った。 Su-27 ジュラーブリク Журавлик 第二世代戦術機。BETA大戦開戦以来、米国製戦術機の改修版で戦局に対処してきたソ連軍であったが、米国との戦術機運用思想の違いから次期主力機の選定が難航、結果的に軍の決戦兵器としての要求仕様を満たす独自戦術機の開発を決定した。Su-27の開発に当たっては、米国の主力機開発の潮流から外れたノースロック・グラナン社(米)の技術提供を秘密裏に受けているため、複座型の存在や機体レイアウトなど、F-14トムキャット、F-18ホーネットとの共通点が多く、事実上の後継機といっても過言ではない。内部フレームまでF-14と酷似しているという噂まで存在する。その後もスフォーニとノースロック・グラナンの良好な関係は続いており、Su-37への改修に際して第三世代機動実験機・X-29(グラナン 当時)の実験データが流用された事は、兵器産業関係者の間では公然の事実である。Su-27は高い運動性と近接格闘能力が最大の特徴である。地上あるいはハイヴ内での密集戦を想定し、肩部装甲ブロック両端のベーン(×2)の他、膝及び下腿前縁、前腕部モーターブレード外縁の各所にスーパーカーボン製ブレードエッジを装備している。この画期的な固定武装は実戦に於いて非常に有効であったため、以降ソビエト製の標準仕様となった。その反面、無茶な要求仕様を力業で実現させたため、配備当初はトラブルが絶えず、前線の衛士には不評であった。ジュラーブリクは露語で「鶴」を意味するシュラーブリの指小形。実機はともかく、本機を「小さい」「可愛いい」と名付けるセンスは侮れない。1992年、配備開始。 Su-27SM それら諸問題は段階的に解消され、最新改修型であるSu-27SMに於いては「F-15(ボーニング)に勝るとも劣らない」との高い評価を得るに至った。だがその当時、西側諸国では既に準第3世代戦術機への機種転換が始まっており、焦ったソ連軍首脳部はスフォーニが技術検証目的に独自開発していた、準第3世代戦術機・Su-27M2(西側評価は2.5世代)に急遽Su-37の制式番号を与えて制式採用し、Su-27の予定調達数を大幅に削減した事から、軍関係者の間では悲運の戦術機として記憶される事となった。Su-27には前腕部のモーターブレード(x2)、肩部装甲ブロック先端にマウントされた二振(x2)のスーパーカーボン製ブレード等、多くの固定武装が装備されている。運動性と格闘戦能力の重視というソビエト機に於ける超近接戦思想が色濃く反映されていることが覗える。Su-37にある腰部装甲前面の噴射ノズルが本機ではまだ採用されていない。両機の“機動性の差”と“開発の経過”を見て取れる箇所である。本機の跳躍ユニットには、初期型にはない吸入口側面の前翼型ブレードが実装されている。これはSu-27M2/37での運用実績が良好だった為、本機Mにも反映された。 http //www.total-eclipse.jp/te/mechanics10.html Su-27M2 スフォーニが技術検証目的に独自開発した準第3世代戦術機。運動性能を強化した実証試験機で、後にSu-37として制式採用された。 Su-27SK Su-27の輸出仕様機。 Su-27C統一中華戦線軍仕様機。→殲撃11型 Su-32 MiG-25/31の更新機。 F-14と同様の長距離制圧誘導弾を運用可能。実機の愛称プラティパス(英語 Platypus)はカモノハシの意。ロシア語だとウツコノス(Утконос)。 Su-33 海軍仕様。戦術機母艦運用を前提とした艦載型。 Su-37 チェルミナートル Терминатор 準第三世代戦術機。米軍呼称はジュラーブリク。チェルミナートルはSu-27と区別するためにNATOがつけた名前。Su-37は、ソビエト連邦軍の第二世代機・Su-27を準第三世代仕様にアップグレードした戦術機である。通常戦闘からハイヴ突入戦までを視野に入れた全戦局での運用が可能な多任務戦術機として開発されたSu-27の設計を継承し、近接格闘戦能力と瞬発機動力の更なる向上に重点を置いた強化改修が施されている。固定武装も同様で、肩部装甲ブロック先端に4振(x2)、膝部装甲ブロック前縁に1振(x2)のスーパーカーボン製ブレードがマウントされており、ソビエト機の特徴である前腕部のモーターブレード(x2)と併せ、超近接戦仕様となっている。攻撃的な印象を強調する肩部装甲のスーパーカーボン製ブレードは、大規模BETA集団との混戦状態を想定したもので、多くのハイヴを抱えるソ連の国土奪還という悲願が色濃く反映された設計といえる。密集近接戦を想定した設計は、欧州各国の第二世代機にも見受けられる特徴である。腰部装甲前面のノズルに推力を逃がす構造によって逆噴射機構を廃した本機の跳躍ユニットには、噴射方向制御パドルではなく、従来型の噴射ノズルが採用され、信頼性と整備性の両立が考慮されている。本機が装備する突撃砲は、西側のものと同様36mmチェーンガンと120mm滑空砲で構成されており、使用する砲弾も共通である。各所に"AK-47"を彷彿とさせるそのデザインがこの機体の出自をより強く主張している。1997年、配備開始。 Su-37UB Su-37に複座式管制ユニットを搭載したタイプ。火器管制処理などを分担して衛士の負担を減らすことを狙っている。これは、複座で運用することを念頭に置いて開発された米製戦術機F-14及びF-18の影響(技術流入)があると実しやかに語られている(作中で発言したのはヴィンセント)。『トータル・イクリプス』にて、"紅の姉妹"ことイーニァとクリスカが搭乗する機体である。 http //www.total-eclipse.jp/te/mechanics05.html Su-37M2 第二世代戦術機Su-27を準第三世代性能(西側評価では2.5世代)に改修した機体がSu-37である。改修では特に格闘機動性能に重点が置かれ強化されたが、最新生産型のM2では射撃管制能力も大幅に向上されている。技術的な開発系譜は西側の軍関係者からはF-14とF-18の直系に分類されており、両機と同様、複座式管制ユニットへ換装した機種が(Su-37UB)が存在する。尚Su-37はスフォーニ社が独自に第三世代技術研究のために製作した実験機Su-27 M2が急遽Su-37として制式採用された経緯から、Su-27の愛称である“ジュラーブリク”の名が継承されているが、NATO関係者が識別のため付与した“ターミネーター”の俗称がソ連軍に逆導入され、そのロシア語読みである“チェルミナートル”が定着しつつある。三次元起動が取りにくく死角も多いハイヴ内ではBETAとの近接戦闘の頻度が上がる。そのため、近接格闘戦能力重視というSu-27の開発コンセプトはキープされ、腕部モーターブレードが継承された。また、肩部装甲ブロックのスーパーカーボン製ブレードベーンはSu-27の倍、四振に強化されている。また、跳躍ユニットに従来型の噴射ノズルを採用するなど、整備性や信頼性も向上させている。射撃管制コンピュータの強化に伴い、頭部センサーマストが強化型に換装されたことにより、通信出力やレーダー等のセンサー機能も性能が大幅に向上している。 http //www.total-eclipse.jp/te/mechanics11.html Su-47 ビェールクト(ベルクート) Беркут (右はマブラヴ ディメンションズ版) スフォー二設計局が独自開発した第三世代局地戦術機。Su-37をベースに、ハイヴ攻略・制圧戦における密集格闘戦を主眼に再設計が施され、X-29の面影を色濃く残しながら、究極の機動近接格闘性能を追求した強化改修機。近接戦性能向上を図り増設・大型化されたスーパーカーボン製ブレードベーンにより制御困難になった空力特性を補佐するため、西側最新アビオニクスの導入とOBLへの換装が施されている。結果としてその処置が、高効率・高出力の跳躍ユニット主機との相乗効果を生み、三次元多角形機動とも言うべき驚異の運動性能を獲得した。また跳躍ユニットには前進翼が採用され、これも運動性能の向上に一役買っている。加えて、新設計の大型主脚の採用で連続稼働時間も30%増加している。本国でMiG-35との比較試験が行われており、また2001年の時点で第43親衛戦術機甲師団へ配備が進められている。名称は露語でイヌワシのこと。愛称はオルタ本編及びLD1・LD3ではベルクート、TE・TSFIAではビェールクトとなっている。基本的にロシア語なので発音が難しく、実機でも複数の呼び名がある。なお画像に関しては後述のSu-47pzX1の物を使用している。 『マブラヴディメンションズ』(旧『イモータルズ:マブラヴ オルタネイティヴ』)では、ゲームオリジナルのGSh-40近接戦兵装を装備しているイラストが公開された。 Su-47E 最新鋭戦術機Su-47をベースに強化改修されたП3計画専用の実証実験機。2001年10月にソ連軍中央戦略開発軍団・331特殊実験開発中隊がアラスカ・ユーコン基地に於いて運用試験を開始している。なお、TE初期案ではクリスカが乗っていた同機をユウヤが使用する予定で、それをベースにした約15分もの新作アニメがPC版に搭載予定だったが大人の事情で泣く泣くカット。ただし作業そのものは良好だったようで、監督も決定し、字コンテ(俗に言うプロットと考えればいい)も制作され、絵コンテにする段階まできていたようである。絵コンテそのものはなかったが、LD9にてそれっぽいもの(と表現するしかないもの)が公開されている。もしアニメ化されていればオルタ本編のラストシーン並みの迫力であったことだけは間違いない。 Su-47pzX1 Su-47をベースに、ソビエト陸軍中央戦略開発軍団・331特殊実験開発中隊ПЗ計画のテストベットとして開発されたE型を発展させた機体。有人機、無人機が存在しており、機体色、管制ユニットの仕様を除けば違いは無い。 T-50 PAK FA 正式名称Su57
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1024*768、1152*720両対応 歩行時速40km (MAX80km) 網膜 操作は3Dスティック2本とR1,2、L1,2のみでも操作が出来るようにする 移動 左スティックY軸+R1,L1 水平移動 左スティックX軸 視点変更 右スティック 設定でリバースとノーマルの変更が出来るように 右武器使用 R2 左武器使用 L2 移動中 ジャンプ × 離してすぐに×長押し入力で飛行 高速移動 初めから×長押し バックジャンプ ×2回連打 停止中 3秒くらい?その場に留まる 右武器切り替え ○ 左武器切り替え □ 垂直ジャンプ ×離してすぐに×長押し入力でNOE (と思ったがゲーム性に欠けそうなので保留 補給 △ オルタWikiによる戦術機機動 噴射地表面滑走 サーフェイシング Surfacing 噴射起立起動 ジャックナイフ Jack Knife 跳躍 ジャンプ Jump 短距離跳躍 ショートブースト Short Boost 逆噴射制動 スラストリバース Thrust Reverse 跳躍ユニットを機体前面に展開して急制動・急速後退をかける 垂直軸反転 バーチカルターン Vertical Turn 垂直跳躍 バーチカルブースト Vertical Boost 噴射跳躍 ブーストジャンプ Boost Jump 跳躍ユニットを使用し、ジャンプを行う機動 反転全力噴射 ブーストリバース Boost Reverse 噴射跳躍中に更に跳躍ユニットを使用して戦術機の機動を急激に変化・反転すること(と思われる) 噴射降下 ブーストダイブ Boost Dive 噴射滑走 ブーストダッシュ Boost Dash 失速域機動 ポストストールマニューバー Post-Stall Maneuver 水平噴射跳躍 ホライゾナルブースト Horizonal Boost 跳躍ユニットを使用し、水平ジャンプを行う機動。前ダッシュ どう見ても全部実装は無理です。本当にありがとうございました http //www9.atwiki.jp/alternative/pages/230.html 参考 名前 コメント
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登録日:2012/11/17(土) 01 20 36 更新日:2023/07/23 Sun 17 16 53NEW! 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 F-16 J-10 age トータル・イクリプス マブラヴ マブラヴオルタネイティヴ 戦術機 暴風試験小隊 殲撃10型 統一中華戦線 暴 風 「―――バオフェンの名を轟かせろッ! 日帝の度肝を抜いてやれッ!!」 殲撃10型(ジャンジ-10がた) マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプスに登場する統一中華戦線が『殲撃8型』の後継として運用する第二世代戦術機。 【開発経緯】 当時『F-16C ファイティング ファルコン』の性能に不満を抱いていたイスラエルは、これをベースとして独自に戦術機『ラビ』の開発に踏み切ったが、パトロンの米国が対BETA戦略の転換を理由に資金提供を中止。 そこで『ラビ』の開発は頓挫するかと思われたが、戦術機開発のノウハウが欲しい統一中華戦線が『共同開発』を申し出てくる。 開発は順調に進み1994年、『殲撃10型』として実戦配備に漕ぎ着けた。 現在は殲撃11型(Su-27のライセンス生産機)と共にHi-Low MixのLowを担う戦術機として運用されている。 【特徴】 F-16をベースとしているだけあって小型軽量な機体であり、国内に多数のハイヴを抱える中国の対BETAドクトリンから高い近接格闘能力を誇る。 整備性や量産性も共に優秀で、F-16ベースとなった派生機たち(16'sファミリー)の中で最も成功した機体と言われるほど。 オリジナルとの違いは、 近接戦重視の各部スーパーカーボンブレード 戦車級対策として胸部と腰部に爆発反応装甲追加 モニター破損リスク低減のために頭部装甲ラウンドモニター などがあり、特に赤い複眼が特徴的な装甲ラウンドモニターは統一中華戦線における戦術機の伝統となっている。 【主な兵装】 77式近接戦用長刀 東ドイツ最強中隊の変態さんも愛用の、柳葉刀を模したトップヘビー型の近接戦用長刀。 日本帝国のソレと異なり、自重で叩き切る仕様。 82式戦術突撃砲 WS-16C突撃砲を改良した突撃砲。 ストックを切り詰めて短縮した反面、命中精度が若干低下している。 【バリエーション】 近接能力強化試験機 極限までの軽量化+主機強化でさらに高い近接格闘能力を誇る機体。 『トータル・イクリプス』にて暴れケルプら統一中華戦線の『暴風』試験小隊により試験運用中。 また、試験機の機体カラーはダークグレーを基調としているが、本来の殲撃10型の機体カラーはオリーブドラブである。 『Wiki籠もり! この項目のこと、追記修正していいわよ!!!』 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 中国製の名に恥じず爆発する。機体に取り付いた敵を爆発で排除する装甲がある -- 名無しさん (2017-12-04 10 12 02) カメラアイのカッコよさはトップクラス -- 名無しさん (2020-06-29 20 18 52) マブラヴディメンションズではSSR機体の一体 -- 名無しさん (2023-07-23 17 16 53) 名前 コメント